太陽光発電所が各地で運営会社倒産・放置状態など騒ぎを起こしているようである。昨年から関連記事は追いかけていたが・・案の定と言う形に収まって来た。

偶然 不燃物回収の立ち合いにて、久々に後輩と会った際の会話で出てきた。嘱託となり時間が余ったため、週末は実家の山林を開墾しているとの話になった。現在は桃農園の拡張としているが、体が動かなくなった場合には太陽光発電を設置したいとのことであった。次回合った際のネタに 太陽光発電の今を確認することにした。

帝国データバンク2022年2月10日発表の、国内の太陽光関連企業の動向に関する調査結果によれば、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年2月以降、景況感の急激な悪化に伴って太陽光関連のDI(景気動向指数)は急落し、同年4月に28.6をつけた。現在はそこから徐々に回復過程にあり、2021年12月には42.7まで上昇したとしている。

再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)による買取価格は、2021年に家庭用が19円/kWhと2012年比で約半減、10kW以上~50kW未満は12円/kWhと3分の1以下にまで低下している。太陽光パネルなどの価格低減が進み、投資利回りは再生可能エネルギーの採算性の目安とされる10%を確保できているが、利幅は確実に減少しており市場環境は厳しいものになっていると分析している。

そんな状況で倒産・廃業が発生すれば、太陽光発電所の管理が続かなくなることを危惧している。都会で草抜きしたことが無いようならわからないだろうが、山地などパネルを設置している場所など、管理を怠れば あっという間に葛(くず)などの植物に覆われる。

管理不足の太陽光パネル

運営会社が倒産し、管理不足のままいけば・・植物が絡んでパネル自体が破損する場合も考えられる。有害物質を含む太陽光発電パネルの破損なども考えないといけない。撤去するにもそれなりの金額を必要とする。

撤去費用

太陽光パネル廃棄等費用の積立義務化が2022年7月から、事業用の太陽光発電設備が使用済みになった際の廃棄等費用を積み立てることが義務化された。固定価格買取制度(FIT制度)による認定事業者が対象となり、積立てを怠った対象事業者は国からの指導、改善命令、認定取り消し措置の対象になるようです。これについても管理費増大ですので・・どうなるかと思います。

太陽光発電設備には、その生産国や年式によっては鉛やセレン、カドミウム等の有害物質を含む製品も存在するため、使用を終えたまたは自然災害などで使用できなくなった製品は、環境と安全に配慮した解体・撤去と廃棄処理が必要です。

故障家電不法投棄の如く、不要となり有害物質を含む太陽光発電設備の放置や不法投棄が発生することを恐れています。参入される方々のモラルを信じたい。

FITの制度改正

基本的に太陽光発電パネルはエネルギー密度の低い所からエネルギーを取り出すので非効率であり、コストもそう安いものでもない。従てエネルギー元としては良くはない。しかし おじさんのように太陽光発電に否定的でも、普段支払う電気料金には補助金分を上乗せされている。

歌ではないが 反対派は高い電気代を負担しているので、推進派に「俺の話を聞け!」と言う権利はあると思う。

FITの制度改正(2022年4月)2020年度より小規模の産業用は全量買取制度から余剰電力買取制度へ移行し、大規模(250KW以上)の産業用には入札制度が導入された。この制度変更と、プレーヤー数の減少、市場規模の縮小、倒産件数の高止まりがある。やはり厳しい時代というか儲かる事業ではなくなったと思う。

その一方で、新たなエネルギー基本計画で、再エネの導入比率の目標が高められ、太陽光発電が主力電源として位置付けられている。これがコマーシャル効果なのか 否定的意見は少ない。

踊る阿呆に見る阿呆

 同じアホなら踊りゃなソンソン

人それぞれと思う日々である。

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です