昨日 同級生が訪ねてきた。この友人 歯科医であるが、今年から完全に子供に歯科医院を譲ったとのことで、おじさん同様 ご隠居になったようである。
まだ 時間つぶしに慣れないところに 体力的にはまだまだ余裕があるので、引退するには無理があるので何かをしたいらしい。本日は海に行ってタコ釣りをしていたらしいが、釣果は0とのことであった。電動ママチャリを普段の足にしているらしいが、軽の箱バンにしないと風よけなども出来ず、冬の釣りは大変である。こんなところにも適当に手を抜き、遊んで来なかった性格・生活感が溢れている。まじめなこともほどがあると思った。
なお 奥さんは歯科医院の受付として仕事をしているらしいが、家で奥さんの話を聞くのも億劫なことらしい。まあおじさんも人のことは言えないとは思うが・・まあ他人事であるので素直に書いてしまう。
おじさんに 何をやっているのと聞かれたので、おじさんは適当にアルバイトしながら、ブログ書いたり、読書しながら過ごしていると伝えた。
だが 彼の口から老人大学の話まで出てきたんで、そこまで悩んでいるのかと心配になった。
居場所
話しているうちに 彼には居場所がなくなってしまったように感じた。大人になると いつも誰かと一緒というのも面倒と思うことがある。たまにどころか ちょくちょく人間一人になることが大事と思い おじさんは暮らしている。特定のスペースまでは要らないが、何かを作ったり、手入れするなど一人で考え、何気ない時間を過ごすことが必要となる。
奥さんには言わないが、炊事などが同様の要素がある。従って奥さんが「お父さんは何んにもしない」と言うが、奥さんの炊事を手伝うのも 如何なものとしか思っていない。子供なら手伝う・協力するのも理解出来るが、大人となれば別である。子供が成長し、子供自身が単独でしたがる成長過程を見ていれば、しないのではなく 手伝わないのが良いと気が付く。
書斎・ガレージなどあれば、自宅に居場所を作れ、大人の趣味のベースになる。都会では ここまで望むのは難しいが、田舎であればそれなりに実行出来る。台所は奥さんの書斎・ガレージに相当すると思う。あるいは 子供部屋が空けば有効利用も出来る。
仕事引退後のことを考え、酒場でおねーちゃんを相手に、お金で楽しまなくともほかにやることも見つかるだろう!というのがおじさんのスタンスである。老後を楽しむために、現役時代は暇を見つけて、趣味にチャレンジ・没頭しないといけない。アドバイスとしては、自転車などでも趣味の範囲で行うことであり、競技レベルまで上げてはならない。人は皆年齢とともに肉体は衰えるので、引退後を考えれば 軽い運動・負荷・事柄の方が良い。
なお趣味としても 釣りなどでも極限まで行くと、元に帰れなくなり 家族と離れ離れで、我が道を行くことになる。同級生で渓流と鮎に魅せられ、帰れなくなって離婚したのもいる。何事もほどほどが大事である。
そして釣りなど屋外活動を趣味にするなら 荷物も多く、遠出出来るように車を箱バンにして、生活の中にポリシーを持って身辺環境を構築するなど、老後を見据えて準備していくことも考えないといけない。
彼にアドバイスできることは「先ず 自らの居場所を確保する」ことである。軽の箱バン一つで書斎・道具部屋と同じである。
そういえば 昨年中旬 学校の先輩でもある医者が医院を改装し、子供夫婦に代替わりして引退した。たまに前を通ると閉院後の掃除を先輩がやっておられた。掃除されている姿を見ても 聞くわけにもいかずそのままである。歯科医同様 医者というのも 引退後の身の処し方に困るようである。確か先輩と話した際 医師会で山登りの会があるので、たまに参加するとは言っておられたが、毎日とはいかないとも思う。
友人・先輩ともに 現役引退後どうするか?心配になる。その点おじさんのように年金も少なく、老後資金もあまりないのでアルバイトと軽く返事できる。自営者であった立場のお気楽さを改めて思う。医者の様に 下手にステータスとお金を持っていると ツライことのようである。