バブル後 令和の時代が来て初めて本格的賃上げが来るか来ないか?期待の持てる春闘を迎える。コロナもあるが諸物価高騰の気配の中では、大幅な賃上げなしで済みそうもない。

少子化が著しいと言われても来たが、賃上げ無くして少子化対策は出来ないと おじさん思っている。そして 誰もが根っこは同じであると分かっていると思う。

この30年ほどを振り返ると、1990年代のバブル崩壊、2000年代初頭のITバブルの崩壊、2008年のリーマンショックという大きな波を経験している。

1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災という大災害も発生している。

世界には中国や中東、EU情勢などの不安定要素がいっぱいあり、国内の地震や火山も不気味な動きがあります。

この不安心理が企業経営者や労働組合の幹部にも蔓延し、まずは内部留保を蓄えて万一に備えるという不安心理を 今回は強く働かせてはいけない。

昨年の春闘のように、前年の半分程度の賃上げに抑えられ、史上最高額に膨らんでいる企業の内部留保をさらに伸ばしました。

これ以上先延ばしにすれば、若い方・労働者の気持ちが揚がりません。現役 頑張れ!と言いたいが、連合の求める賃上げが4%と聞いて、これでは物価上昇に伴い打ち消されそうな気配である。連合 今からでも変えられないの?と思うばかりである。

家計

不安心理は一般の個人にも広がり、安定志向が強まって行きます。今や大企業でもいつ倒産や吸収合併、リストラに会うか分からない時代になって、公務員の就職人気は衰えません。その癖 キャリア官僚などの激務に向かうことは避ける我儘さがあります。

不安な時代には、個人においても長期的なコストを考え抑えようという心理が働きます。

人生の3大コストと言われるものは、①家(住宅ローン、家賃) ②車 ③子供(養育費、教育費)と思います。

①家(住宅ローン、家賃)

住宅ローンとして計算すると、首都圏近郊で4500万円のマンションを購入すれば、35年ローンで月12万円、ボーナス時20万円ほどの支払いになり、累計の総支払額は6200万円ほどになります。

マンションを買うまでの10年間の家賃は月12万円×12か月×10年=1440万円です。

合計で、7650万円ほどになります。

②車

結婚して赤ちゃんの移動その他 どうしても車が欲しくなります。また自宅が駅から距離があれば 特に必要になります。

車検・車(10年)・ガソリン・維持費・駐車場で月3万円は最低掛かります。50年間で2000万円のコストが掛かります。

ベースは小型ファミリーカーですが、自慢の愛車となれば 軽く倍は掛かります。基本的にサブスクサービスでも提供する側は減価償却・保険・別途請求しますので、事故による車体トラブル等なければ持ち出しが少なく、見かけが少ないと思うだけです。

都心に住めれば 無視しても問題ありませんが、その分は家への負担が大きくなります。

③子供(養育費、教育費)

子供1人当たり養育費1000万円+教育費2000万円=3000万円、2人の子供がいるとすれば、6000万円が最低かと思います。計算は公立ベースであり、私立などとなれば直ぐ跳ね上がります。

この3つのコストを合計すると、1億5650万円になります。

サラリーマンの生涯年収は、大卒男子で平均2億8000万円です。生涯年収は税込・健保年金込ですから、手取りに計算すれば2億2000万円くらいになります。

差額は6400万円で、この金額で独身時代を過ごし且つ老後に備えることになります。お子さんの進路が私立あるいは更に高学歴となれば、差額はもっと少なくなります。

結婚しても子供を持たないという選択肢が生れ、一昔前DINKS(ダブルインカム、ノーキッズ)という言葉が流行りました。

さらにそれが進化すれば、子供を持たないだけではなく妻も持たない(結婚しない)という選択肢も大きくなり、生涯独身で経済的余裕を持て生きる人生を選ぶ人が増える。でも老後は精神的にも弱るので・・如何なものかと思います。

経済が大きく成長しない中で、何が起こるか予測のつかない不安定な世の中だと人々が感じているために、内部留保を積み上げたり、ローコスト人生を選択したりする。成長のためにリスクを取ってもそれに見合うリターンが得られないと、多くの人が感じているということです。

暗い話ですけど、当分この流れは続きそうです。打ち壊すのはここ数年では 変わらないと思います。また所得から費用を除いての金額を考えれば、多くの方が 株などの投資あるいは資産運用に関心を持つのも当たり前だと思います。

投稿者

おじさん

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