昨日自動車雑誌を読んでいると BMW最後の内燃機関エンジンと言うような語り口で、新3シリーズなどを取り上げていた。年金生活者は経済的には軽自動車しか所有できそうにないが、根っからの車好きのため 眺めることだけは止められない。

ヨーロッパでは 欧州委員会が2050年が内燃機関の事実上の終了を宣言している。ハイブリッド車を含むガソリン車など内燃機関車の新車販売について2035年に事実上禁止する方針を打ち出した。そして環境規制の緩い国からの輸入品に事実上の関税をかける国境炭素調整措置(CBAM)を23年にも暫定導入する計画である。

欧州委案が成立するには、原則として加盟国との調整や欧州議会の審議を経る必要がある。企業や域外国の反発も避けられそうにないと思われる。

ヨーロッパの自動車メーカーでは空気中の二酸化炭素を合成しE-fuelと呼ばれる合成ガソリンを作り、従来エンジンのまま環境負荷とならないとするメーカーもある。バッテリー・水素では中国・日本に勝てないと踏んでのことである。

さてどうなるのか  車好き としては楽しみなことである。

バッテリーの発展予想

近次世代は固体電池が自動車工場で内製化され、今普及しつつあるBEVと同じ充電方式となる。

携帯電話で充電するのと同様に非接触式で車に充電出来ればよいが、この形で発展していくには無理がある。道路へのインフラ投資が難しい。設置&管理コストで考えれば無理と思う。

トヨタ発表モデル

従ってその次世代になるとバッテリーは規格を統一した交換型バッテリーパッケージに統一されると思う。そのバッテリーパッケージは自動車会社や電池会社などが協力してリース会社などを設立して自動車所有者に貸し出し交換方式となるか、急速充電性能改善による時間短縮が主流になるかの分かれ道となる。

車用バッテリーで繰り返しにより性能が劣化しても、太陽光発電あるいは風力発電の出力平準化に利用出来ると想定出来る。車だけの使用では資源の無駄遣いになる。

ここでも車両充電接続口での争いが起きたように、技術的にどうあれ再利用を含めて 色々主導権を争うと思う。

またFCV(水素燃料車)のバッテリーもこの方式となり、充電は不要となりガソリンスタンドで水素を充填するのみとなる。この際 ガソリンの給油をセルフとしたように、充填操作をセルフ化出来るか否かは 危険性の問題があり不透明である。個人的には充填接続をロボット化・自動化出来るか否かに分かれがあると見込んでいる。

また水素を直接燃焼させるような高出力・大型車両用超高圧水素ガスパックも 同じくガソリンスタンドなどで充填されると思うが、大容量と高圧の為填操作が市街地では危険なため、カートリッジ方式など考えられる。車両タンクも高圧のため 材料において水素脆化をいかに防止するか、知恵の絞りどころとなる。

差別化

全固体電池が出来上がると、世界中の自動車会社やエネルギー会社(現石油会社)など 何十何百という会社が全固体電池を製造する時代が来る可能が高い。供給サイドのリース会社などは規格化された全固体電池の電池パックを購入するので、どの会社のバッテリーでも良い。現在の電動工具のリチュウム電池パックなどのように加工されるので外観は同じようになる。従ってバッテリーメーカーにとっては差別化ができない状況になりかねないと思っている。 ただ言えるのは 全固体電池の電池パック の製造メーカーで自社の規格が、国あるいは全世界の規格となれば、一気に独占が出来る。

さて どのメーカーが どのタイミングで?巨額投資をして主導権を取るか?倒れるか?恐ろしい2極化が待つ時代となったと思っている。また破棄されるバッテリーは太陽光発電あるいは風力発電の出力平準化に利用されるとも想定できる。エネルギーを巡り争った石油メジャーの時代に変わる バッテリーメジャーの時代の幕開けである。

もちろん その時代 おじさん完全ヨボヨボになっていますので・・・ついて行くだけです。車が進化して、自動運転となり 高齢免許返納不要までしていただければ、最高と考えています。そうすれば一生ファン・ツウ・ドライブです。

投稿者

おじさん

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