今回聞いて驚いてしまったのが ハザードマップで崩れるとされていなかった場所での土砂崩れである。おじさんもニュースを途中から見たので、具体的地域は見逃したことはお詫びしないといけない。
報道で聞いた範囲では「沢」などもない所であるので指定されなかったようである。今回の大雨 想定外の規模であり、各地でハザードマップ破りのトラブルを発生させたのかもしれない。
地球温暖化のためか、従来の想定が崩れる事象は増えると思う。土地を探すときなどはくれぐれも注意したいが・・・注意だけでは収まらないように思う。
内水氾濫
九州各地を襲った記録的な大雨。浸水被害に見舞われた佐賀県武雄市や福岡県久留米市では、内水氾濫に見舞われた。
六角川の氾濫で浸水が拡大した佐賀県。国土交通省によると、推定約5800ヘクタールが浸水した。16日で解消したが、武雄市の家屋被害は2019年8月の大雨を上回っており、住民生活に甚大な影響を及ぼしている。
この河川を上空から撮影した映像が流れていたが、河川は蛇行するという標高差のない所の流れの典型のようで、降る大雨を流しきれなかったと想像できる。
また久留米では 筑後川の支流の水がはけず周辺にあふれる「内水氾濫」による被害が連続(4年?)で発生した。前回同様ポンプによる排水が間に合わなかった。
おじさんも床上浸水の被害にあった経験があるが、水に漬かった畳などの災害ごみの搬出に追われるなど この大雨の過ぎてからのことを想像するとお気の毒である。そして今回は直したのがやられる形であり、去年の今年と連続は精神的にキツイとしか言いようがない。
不動産
こういう災害を見て来ると、不動産購入時に普通に調べただけでは判らない。良くてハザードマップを見るくらいでしか判断できない。地名その他で判別する方法もあるが、現在のハザードマップはその辺りは織り込み済と思われる。
これ以上の対処策は何処にあるかと聞かれれば現地での高低・沢の有無を見るような現地調査しかない。そして地業と言われる土地の形状・形質を工夫するしかない。
おじさん自宅は周辺で最も高い土地である。おじさんの地元は 河川堤防決壊により ばあ様が子供の頃に洪水があり、昔住んでいた家は床上浸水したが、今住んでいる土地は浸水しなかった。それを覚えていて、父が若い頃 土地が売り出され購入転居した。
昨年 子供に水害などない土地をどう探すのかと聞かれ、ハザードマップの話の次に「代を重ねた努力」と答えた。そうとしか言いようがない。
その後 室町時代の鳥眺図のような地元の地図を見る機会があり、神社などを含んだ砂州上に描かれた部分におじさんの家の敷地があった。道理で近在で高い位置のはずである。
この際 神社が重要な判断起点になると感じた。しかし神社と言っても「広瀬神社」「波除神社」は水が出るあるいは高潮の押さえるのを願う神社である。つまりこれらの神社の土地の高さは低いので、どの神社も適用できるとは限らない。
今回は水害を中心に書いているが、日本には地震もあり土地の造成など切土・盛土でも注意を払わないといけない。建物の構造だけでは持たない場合も多く発生する。知識は有っても 万事に渡り完璧とすることは出来ないのが常である。それゆえ、被災した場合にもメゲナイ気持ちが大事と思う。