昨日はアルバイトだったので、夕食の買い出しにスーパーに行った。そこで後輩と出会った。立ち話にて 彼の母が腰椎に問題があり手術を行なったが、ダメで歩行器でしか動けないようになったそうである。一昨年勤めていた会社を辞めて面倒を看ていたのだが、術後の経過も悪く今に至ったのことであった。
ケアマネージャーその他と協議したが、介護等級では要介護1とのことで 3か月ほど介護施設にてリハビリ訓練と決まったようである。世話が週何回かのため、3か月ほど余裕が出来たのでアルバイトに行きたいとの話であった。そう言えば彼が離婚していたことを思い出す。おじさん以上にキツイ立場である。
今日も民生委員やっている同級生が書類を持ってきたので話した。初っ端から「お袋がボケだして・・・」と来た。いずれも高齢の親を看ているので色々ある。まさに「ブルータスお前もか」となる 心境の日であった。
相談
後輩からアルバイト先ない?と聞かれたので、電験三種など電気関係の資格を持っているので、そちらの方面はどうかとは聞いた。さらに後輩の○○ 今年ハローワークの所長になったので、相談に行けばと言った。そうしたら 相談に行ったが期間3か月と言われては、紹介が出来ないと断られたとのことであった。
電験3種でビルの電気設備管理について 最近は電気保安協会が電力の退職者を集めて組織化し、年間30万円位でビル所有者から請け負っているので食い込むのは難しいそうである。
「電気工事は?」と聞いた。おじさんと同じようなプラントエンジニアリング担当と燃料関連会社出向で来たのが、免許はあるが工事実務はさっぱりと言って来た。「君は 電気科卒じゃなかった?」と聞いたが、入社以来 計画・監督業務が大半と聞き、おじさんそれ以上 言葉が続かなかった。
おじさんの年代はプラントを建設して試運転する頃は、最終段階で工事予算が無くなり 予算なしになると監督然とすることは許されなかった。下請けさんに払うお金がないので、最後はおじさん達が下っ端で走り回らないといけなかった。後輩は出来た後のメンテナンス・改造しかやったことがないことに気付いた。
ミスマッチ
新しい設備を考えたり、作ったりすることはおじさん達の世代以降は 減っていると思われる。技術的に定型がほぼ決まる あるいは細部を決めていく過程を見ていなかった世代にとっては大変な時代と思う。出来上がったものを相手にしていれば、開発能力・応用力など身に付ける機会が少ない。
時効と思うので話すが、同級生に航空機企業に入ったのがいる。彼は入社後ヘリコプター部門に配属され、自衛隊の〇〇―〇の生産に関わることになった。その際 脚部分に空いてる穴等について周りに質問したが、誰も答えを知らなかった。ライセンス生産の為、図面通り作ることだけが優先された結果である。後年 役職が上がり次期生産機に伴うライセンス先との技術的打ち合わせにて、相手担当者が○○-〇の開発をしていたことが分かり「どうして穴が開いているのか?」と質問した。結果は機関銃を付ける際の銃座用と分かったそうである。
たかがそれだけと思ってはいけない。知っていれば除くことも出来たし、銃座を新たに設計することも出来た。知らないことは確認することが大事である。後輩たちにはそんな過程が不足していた。
正直 後輩の再就職難航すると思う。地位と言うかキャリアを磨かない性格で、他人を押しのけることのないやさしい性格であったことが、今回の状態を招いたかに思える。出過ぎてもダメだと思うが、自己の研鑽を後回しにしてはいけない。少しのことでもミスマッチを生むことがあると理解し、子供達は人生を歩まれたい。