ビットコインの暴落について数日前に書いたが、少し 博打(競馬・パチンコ)のことが思い浮かぶ。仮想通貨で確実に儲けたのは誰かと考える。

このあたりを考えていないと、流言飛語で右往左往そして踊らされる人生を歩くだけになる。

株では「提灯買い」などと言うが、戦略もなく特定のインフルエンサーの言うことを鵜呑みにしてはいけない。

確実な利益

仮想通貨で利益を得たのは 取引所、マニング業者など 全ての投機をアシストする仕事と 少し考えれば判る。

競馬で言えば JRAと言う胴元、競馬場付帯設備の管理・設備屋などなど、果ては予想屋さん、競馬新聞他そして究極は市中の怪しいノミヤなどである。ネットでも同様のことは発生する。

以上でも分かるように儲かるのは周辺である。西部のゴールドラッシュでも採掘道具あるいは生活用品を商ったものが利益を得るなどしている。ジーンズのリーバイスなども同じ線上にある。

投機と言う博打を打つ周辺が儲かるのである。仕掛けられるものより、仕掛ける側に立ったもの、仕組みを作るもの、管理するものが利益を手にする可能性が高いと理解して人生を歩かないといけない。

博打打ちのちびれ草履

おじさん自身のばあさんが良く言っていたことだが、タイトルは博打打ちは身なりに気を付けないこととして言っていた。人の注意が不足する「足元を見る」ことに通じていたと思っている。爺さんは土建屋だったので いろいろな方が出入りしていた中での 人あしらいの体験からと思う。

「博打打ちは負けるのを どうとも思わないのか不思議」と言うことを聞いていた。出入りしていた方で あまりに負けが込んで、胴元が寺銭を稼がせるために「盆(ボン)」を開いてもらった方もいたようである。爺さん達の住んでいた地域も塩田で働く労働者が多かった。昭和の20年代まで 日銭を稼ぐので地域ごとに賭博場があったと聞いている。

小さい頃からそんな話を聞いていたので、どうして人は「はまる」のか疑問を持っていた。後年 おじさん心理学の本で「はまる」と言うことについて「勝つか負けるかわからない」状況こそが、ハマる原因と証明されていた。思わず そうなんだと納得した。

発見者は心理学者のスキナーと言う。スキナーは、レバーを押すとエサが出る装置を作り、ネズミをその中に入れて実験しました。レバーを押すと必ずエサが出る設定にした場合、ネズミは喜んでレバーを押します。しかし、途中でエサが出ないようにすると、ネズミはすぐにレバーを押すことすらしなくなりました。

一方、レバーを押してもエサが出たり出なかったりというランダムな設定にした場合は エサを出ないようにしてからも、ネズミはレバーを押し続けたそうです。今回は出なかったが、次は出るかもしれない。その期待が、レバーを押すという行動につながっているのです。働きかけに対して必ず報酬が出ることを「連続強化」、ランダムに出ることを「部分強化」といいます。

パチンコを主体とするギャンブルはまさに同じ。常に勝てるわけではないものの、勝った場合の報酬はそれなりに高い。そのため「次は勝てるかも」という期待から、どんどんのめり込んでしまいます。また、この「部分強化」の効果は、繰り返される期間が長くなればなるほど強くなるので、ギャンブル歴が長い人ほどやめられないということになります。

期待値

ギャンブルの負け組と言われる人たちは期待値を考えない傾向にあると言われる。これは人間の心理にある、得ることの喜びより失うことのダメージが大きい心理が働いています。

心理学や行動経済学で言う損失回避です。とにかく失いたくない負けたくないで、マイナスで終わるくらいなら・・・割の合わないギャンブルでも手を出して取り返そうとする。

逆に勝っている時は無駄にリスクを払って、損をしたくないので手堅く勝ちで終わろうとします。

従って 勝つ時は小さく 負ける時は大きいってことになります。株などの格言「見切り千両」「頭と尻尾はくれてやれ」が自然と理解出来ます。

ギャンブルでの利確ももちろん大事ですが、損切りをできないのに少額で利確したって長期的には負けます。心理的に人間に備わっているので仕方のないことですが、自分を客観的に見ることで防げる可能性が上がります。「タラレバ」に弱いことは 人の常です。

逆に期待値から馬券購入を勧める方もいました。真偽のほどは判らないが 2,5,8番人気の馬券を定額買い続けると負けが多いが、払い戻し金額がプラスになるとの主張もあった。なお チャレンジされても結果にコミットしません。

おじさんにも負けず嫌いなところがあるので、勝ち負けがある際は使うお金を決めて無くなれば終わりにしていました。そうしていたら勝ったり負けたりで、長年の経験で負けが多いと分かりました。パチンコで一時勝っても 胴元であるパチンコ屋が一定の遊技代は取りますので仕方がありません。そこで最初の「確実な利益」について考え、投機・博打はやらなくなりました。今では時間の無駄と思っています。

投稿者

おじさん

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