近年は結婚年齢がどんどん上がっている。バイト先の40代の同僚も先日まで同棲と言うか・・内縁同居していたようだが別れた様である。現在居住するのはレオパレス 家賃は高いが、すぐ家を出るためだったらしい。そう言えば バイト先の店長も独身40代 バツイチらしい。他人の事ながら、どうされるのだろうと気に掛かる。
また散歩であいさつを交わし 何時も駅前ベンチで昼食を取っている方も45歳。35歳で結婚し、子供3人を持つと 以前聞いた話の断片から知っている。
晩婚化とは聞いているが、晩婚過ぎては 子供が大きくなった将来は大変と見込める。大人婚と言うらしいが・・・子供の運動会では息切れし、大きくなっては教育費で悩む。自己の老後への対策は 末子が遅く生まれたおじさんのごとく危うくなる。
晩婚化
内閣府『令和2年版少子化社会対策白書』によると、平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻が29.4歳。1985年と比較すると、3,4歳上昇している。2018年で第1子が30.7歳で、第2子は32.7歳、第3子が33.7歳と、当然ながら1985年と比べると、第1子で4.0歳、第2子では3.6歳、第3子で2.3歳上昇している。
晩婚化が進むなか 40代で結婚そして場合により 即あるいは程なく親になる。30代と比べればさまざまなライフイベントが10歳ほど後ろ倒しになる。
最初は 子どもの教育費。文部科学省『平成30年度子供の学習費調査』によると、仮に幼稚園から大学まで、すべて国公立校に通ったとしたら子ども1人に約800万円、大学だけ私立大学だと約900万~1000万円、中学以降私立校だと約1400万~1500万円程度の学費がかかる。純粋な教育費ですから、大学進学時の住居・生活費を加味すれば4年間で500万円以上は加算される。また 水泳、習いごと、塾などの費用も加われば更に加算されます。
そして続く大きな出費なのが住宅費。大変かと思います。
晩婚によって老後への貯蓄も50代から60代へと先送りとなり、支出が落ち着いたころには定年。年金だけでは生活費が足りずに老後破綻の可能性も高まります。
経験から言えば若い時に 借金抱えて苦労するのは、体に無理が効くので何とかなります。また子供の服、カバンなどもブランドなどと小さい頃は言わないし、お下がりもあるので子供に関しては安く済みます。余裕が出来ての結婚&子育ては将来の経済リスクが高いと思う。
金融資産あれこれ
金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年』で、金融資産の保有額(金融資産を保有していない世帯含む)の推移を見ていく。
本調査における金融資産=定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用のため、または将来に備えて蓄えている部分とする。
ただし、商・工・農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備える部分は除く。
金融資産平均保有額
20歳代 平均値292万円/中央値135万円
30歳代 平均値591万円/中央値400万円
40歳代 平均値1012万円/中央値520万円
50歳代 平均値1684万円/中央値800万円
60歳代 平均値1745万円/中央値875万円
70歳代 平均値1786万円/中央値1000万円
さらに借入金のある世帯の残高を聞いてみると以下のようになります。
借入金平均額
20歳代 平均値478万円/中央値200万円
30歳代 平均値2367万円/中央値2450万円
40歳代 平均値2058万円/中央値1700万円
50歳代 平均値1316万円/中央値1000万円
60歳代 平均値691万円/中央値498万円
70歳代 平均値1349万円/中央値500万円
以上の表を見て中央値で追いかけると 70歳でも実質金融資産は500万円、60歳でも377万円となる。よく老後資金と話題に上る 多額の金融資産も多くの方は持っていないことが分かる。退職金の金額も減り 受け取り方も分割で受け取るなど、細かいところが変わった事情もあるとは思う。
そして50歳代では実質金融資産は△200万円となる。大きく減ったものの 幾らかローンが残っている状況である。それなりに稼いで貯金はあるが、借金もあるのが現実である。おじさんもこの時代 子供の学費の工面に 当然のことながら苦労した。
30代で結婚し親になると、子育て・教育、住宅と、大きな出費で、30代、40代は苦しい家計運営になるのが解かる。ひと段落する50代後半で本当の意味で家計は黒字化し貯蓄額も増えていく。老後の資産づくりを考えるうえでも重要な期間だといえます。
もし40代で結婚、親になると、絶好の“貯蓄どき”のタイミングも後ろ倒しになり、定年を迎えてから家計は黒字化し貯蓄も本格化となる可能性があります。
将来不安が広がる昨今。結婚しようがしまいが、早めの早めの資産形成が、将来の安心のための最適解だと思います。結婚して子供が欲しい場合は 30代までが良いと思います。