花の形がホタルブクロにはいくらか似ているベル型である。対称性が少なくオリジナリティに溢れ 且つ内側に模様がある。後ろにバラが咲いているが、意地でもアングルを変え映らぬ様に配慮する。庭主に聞くとジギタリス・プルプレア(Digitalis purpurea)と教えていただいた。
花穂が長く途中で曲がりくねり何処まで撮れば状態を伝えられるか、迷いが発生する花である。
あれこれ
ジギタリスは オオバコ科ジギタリス属(キツネノテブクロ属、学名:Digitalis)の総称。狭義では、ジギタリス属の特定の種(Digitalis purpurea)となる。
地中海沿岸を中心に中央アジアから北アフリカ、ヨーロッパに20種あまりが分布する。一・二年草、多年草のほか、低木もある。園芸用に数種が栽培されているが、一般にジギタリスとして栽培されているのは、Digitalis purpurea種である。
ジギタリスには全草に猛毒があり観賞用に栽培する際には取り扱いに注意が必要である。ジギタリス中毒とも呼ばれる。ゴッホが「ひまわり (絵画)」などで鮮やかな黄色を表現したのは、ジギタリス薬剤の服用による副作用の黄視症だったのではないかという説もある。