「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン」、歩く姿は百合の花」、これは美人を形容する言葉とは聞きましたが、現在では?となっています。
調べて見ると 元々は生薬の用い方をたとえたものらしい。漢方薬は数種類の生薬を混合し煎じたものです。それぞれの生薬は特有の薬効を有しており、症状に応じて適したものを用いたようです。
最近は新種が多い様でシャクヤク シンプルな花は少なく、ボタンの如き大輪を咲かせる園芸品種も植えられています。茎が細いので見ていて心配になるほどの大きさです。
あれこれ
シャクヤク(芍薬)はボタン科の多年草。学名 Paeonia lactiflora。初夏、大形の紅・白色などのボタンに似た花を開く。アジア大陸北東部シベリア、中国、モンゴルの原産。花は一重、八重があり、花色もさまざまで、多くの園芸品種がある。
ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草本である。
中国で、宋代には育種が始まっている。江戸時代には「茶花」として鑑賞され、品種改良も行われた古典園芸植物でもある。また熊本藩では武士の素養として園芸を重要視し、奨励された。特に六種類の植物が盛んに栽培、育種され、これを「肥後六花」と総称するが、キク、朝顔、椿等と共にシャクヤクもそこに加わっている。