銃の反動が使用者をケガをさせてはいけない。従って設計の際は発射する反動を如何に緩やかあるいはダンパーなど時間的に調整するなどを考える。

具体的にどの程度の力が加われば人間に危害が及ぶかの判別表がある。余り世間に知る方はいない。これについておじさんが研修を受けている際、てき弾銃の研究が行われいたので見せていただいた。戦前からてき弾筒と言う兵器があり 手榴弾のような「てき弾」を100m以上飛ばし戦闘に利用していた。戦後 試作品などが作られていたが、反動が大きく人が構えて発射する限界に達していた。

力と負荷時間

力の大きさと負荷時間によって、発射する機材と弾体の関係が決まってくる。バズーカのようにロケット形式にすると射手の火傷防止あるいは炸薬で打ち出すのは反動で射手の負傷を招く恐れから、打ち出しを炸薬 弾体との距離が離れたらロケットに出来ないか研究中であった。この研究をされている方から色々見せて頂いたが、公表できると思うのは人間、サルなど加速度と時間の関係の表と思うので以下に写真を貼付する。

反動力と時間

これ以外に経験式を織り込んだ判定表もあるが、豊和工業の財産・資産と思うので控えさせていただく。

一例を書くと 64式小銃の計測では反動力は600kgF(N単位ではありません)時間が0.05秒以下で収まり、射撃するものは安全域です。64式小銃時代の口径7.62mm 同様のライフルの発射反動もほぼ同一である。意外と大きいことに驚かれると思う。

てき弾銃

現在は3脚付きで96式40mm自動てき弾銃として 制式化されている。おじさんが研修した頃はアルミで軽量化して携帯できるような「てき弾銃」の開発中であった。

それに近い動画がニコニコ動画「てき弾銃開発試験映像」https://www.nicovideo.jp/watch/sm4091766 にある。

この映像でも分かるように発射するものは 相当の反動を受けていた。こんなのじゃ使えないとしか思えない。

おじさんの頃は てき弾自体の構造・発射方式を含め大幅な改良を目論んで 再計画の最中であった。結果は96式40mm自動てき弾銃を見れば おじさんが見たものは「不成功に終わった」とお分かりになると思う。

投稿者

おじさん

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