例年 刈られては 根元より芽を出し腰ほどに成長し、落葉する。現在 葉の色が赤みがかってきたので落葉もスグかなと思っている。また春先葉をつけ肩の高さほどになる前に刈り取られる。今回のニワウルシ 道路管理者とのせめぎあいの中で生きている。
日本の自然は豊かで、気候的には多くの植物を育てることが出来る環境である。従って人間が管理を止め10年以上になると、田んぼ,畑などは小さな「鎮守の森」に変身する。見に行くとナンテンハゼ,ポプラなど新参が目に付く。何処にも隙間があり植物が入り込み逞しく生きていく。
AI時代 人も同様 隙間を求め逞しく生きて行かないと思う時代である。
あれこれ
ニワウルシ(庭漆、Ailanthus altissima)は、ニガキ科の落葉高木。別名はシンジュ(神樹)。和名に「ウルシ」がついているが、ウルシ(ウルシ科)とは全くの別種であり、ウルシのようにかぶれる心配はない。
原産は中国北中部。日本には明治初期に渡来した。樹高は10~20m。葉は大型の羽状複葉を互生する。雌雄異株で、夏に緑白色の小花を多数円錐状につける。果実は秋に熟し、披針形で中央に種子がある。
日本では 山繭(シンジュサン)の養蚕目的に栽培されたことが各地に野生化する原因となった。近年では道端などに広く野生化しており、日本同様に導入されたアメリカなどでは問題化している。アレロパシー効果で他の植物の成長を阻害する。
シンジュは英語名称の”Tree of Heaven(ツリー・オブ・ヘヴン:天国の木)”、ドイツ語名称のGötterbaum(ゲッターバウム:神の木)の和訳による。