TVで箱根の仙石原すすき草原が写されていた。四国の四国カルストの標高1,400mの天空エリアにもススキ野原があり同様の風景が広がる。植物を好きな立場で言うと、箱根は管理しなければ林になる場所であり、四国カルストは管理しなくても林にはなり難い場所である。

ススキ草原を放置すれば、アカマツなどの先駆者(パイオニア)的な樹木が侵入して、次第に森林へと変化していく。これを「植物遷移」と言う。富士山に登れば 見えてくる森林限界線同様 標高による制約がある。これらを合わせて考えれば お分かりいただけることかと思う。

我が家に斑入り(ふいり)のススキを植えている。ばあ様が「お茶席の花」用として植えたものである。写真を撮ろうとした・・・斑がない・・・初めて気づいた。いつもの散歩道から逸れたお宅にも植えていたのを思い出し写真を撮りに出かけた。こちらも斑なしであった。

斑は季節性なのか? また判らないことが増えてしまった。1月前の斑入りススキの写真がありました。

ススキ

あれこれ

ススキ(芒、薄、Miscanthus sinensis)とは、イネ科ススキ属の植物。尾花ともいい秋の七草の一つ。また茅(かや。「萱」とも書く)と呼ばれる。 野原に生息し、ごく普通に見られる多年生草本である。

高さは1から2m。地下には短いがしっかりした地下茎がある。そこから多数の花茎を立てる。葉は細長く、根出葉と稈からの葉が多数つく。また、ケイ酸を多く含むため堅く、縁は鋭い鉤状になっているため、子供の頃分け入り摺れた際 切ることがあった。

夏から秋にかけて茎の先端に長さ20から30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。花穂は赤っぽい色をしているが、種子(正しくは穎果・えいか)には白い毛が生えて、穂全体は白っぽくなる。

かつては「茅」(かや)と呼ばれ、農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを茅場(かやば)と呼んでいた。現在ではそのような利用がされないので、植物遷移が進んで 雑木林となっている。

こちらの葉にも「斑」がない
1月前の「斑入りススキ」
投稿者

おじさん

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