起業したら、お金の管理も自分でやらなくてはいけません。税理士や会計士といった専門家の力を借りることもできますが、事業を健全に継続するためには、経営者として会計と税金の基本知識は知っておく必要があります。
おじさんの起業当時と違い 最近はパソコン用会計システムなどあり一応の書類は作れます。
この際「簿記」に関する知識があれば 統一的「仕分け」など出来ます。
簡単な簿記に関する書籍の購読をお勧めする。税務署に問われた際など 落ち着いて対応できます。
もし間違っていても 一定のルールでの間違いとなので、見解の相違ということで・・・税務署から 「立ち入り」はありましたが、お咎めに会ったことはありません。
将来の起業を目指すなら、以下の3点は名前だけでもチェックしておきましょう。なお サラリーマンでも知ってて損はありません。
決算書の読み方
決算書とは企業の財務状況や経営成績を示す書類のことを言い、正式には財務諸表と言います。
中でも重要なものが、「損益計算書(P/L)」「貸借対照表(B/S)」「キャッシュフロー計算書(C/S)」と呼ばれる財務三表です。
将来的には、こうした決算書の数字から会社の経営状況を読み解くことが必要になってきますが、まずは書類の読み方を学ぶことから始めましょう!
■損益計算書(P/L)
1年間に発生した売上高(収益)の合計額から、費用の合計額を引いた「利益」を表す書類です。
■賃借対照表(B/S)
1年間の期末時点において、どれだけの資産と負債があるかを示す書類です。「資産の残高」を把握することができます。
■キャッシュフロー計算書(C/F)
1年間のお金の流れを表す書類です。期末時点での「現金の残高」を把握することができます。
管理会計の知識
起業直後は会社規模も大きくないので ここまでするのは、数年継続出来てからの話となります。
この付近からは将来に向けての予習とお考え下さい。
会計には、大きく分けて「財務会計」「税務会計」「管理会計」の3つがあります。
そのうち、管理会計とは「自社の業績測定や経営管理を目的とした会計」のことです。
ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば「財務諸表(決算書)では表されない数字データを集計し、会社の状況をタイムリーに細かく把握・分析すること」が管理会計の考え方です。
たとえば、企業活動においては「決算書では問題がなく、利益も出ている」という状態でも、期中に「現金が尽きて倒産してしまう」という「黒字倒産」が起きる可能性もあります。
そういった事態を防ぐ意味でも、「あらゆる数字データをタイムリーに経営に活かす」という管理会計の知識を身につけておくことは重要です。
管理会計には、「損益分岐点分析」「予実管理」「キャッシュフロー分析・経常収支計算」といったさまざまな手法があります。
■財務会計
財務諸表によって一定期間における会社の業績を把握するための会計のこと。
■税務会計
税金を計算するための会計のこと。
■管理会計
経営者の意思決定や組織内部の業績測定・業績評価に役立てることを目的とした会計のこと。