若い頃から人は良いのだが、「ギアが合わない」と感じる相手は常に身近に在った。優秀とは分かるのであるが、考えに「ヅレ」が出て来るので感じてしまう。

マニュアルシフトの車を運転している際、ギアのクロスが微妙でシフトアップあるいはダウンの時に回して繋ぐのにドジしてると思う感覚である。軽トラなどの様にクロスし過ぎてもトルクがあるので、半ばオートマの様に扱えるマニュアルシフトもある。人では相手を見極めてないと大トラブルになって一気に関係が潰れてしまうことがある。人間関係スロースタートして特徴を覚え、見極めることが基本である。

車はエンジンのトルク特性で決まるのだろうけれど、人間でも同じである。下手しなくても人間の方がもっと微妙である。頭の優秀さに加えて育ちなどによる出来方に差があるので、さらに複雑となる。人間で言えばトルクは「地頭(じあたま)」と例えがよいのかもしれない。

でも仕事となればそうもいっていられない。マニュアルシフトの如く、シンクロが無くとも回転を合わせ繋いでいくしかない。車で例えるなら ダブルクラッチ、ヒールトーなどテクニックは当たり前 使わないで済むことが珍しい。いかに周囲の人間を上手く巻き込み、仕事が出来るかが生き抜くすべとなる。

ラーメン半チャーハン

ラーメン半チャーハンは若い頃 始終頂いたが、店によっては半カレーがありどちらも高カロリーであるが、いずれをメインにするかに迷いが生まる。サラリーマン時代は事務所が御茶ノ水・駿河台という学生街に近かったので、列に並び カウンターに着席すれば、即注文で迷うことは許されない雰囲気が漂っていた。

店によってはチャーハン半ラーメンも登場する。加えて餃子もある。たかが3品と言えども頼むパターンが色々ある。この季節 シャツとベストで寒さに震えながら 列で同僚から「あのバカ・・」と聞きつつも、昼飯のこと・昼からの事で 自身の頭の中はいっぱいだったような・・それ故おじさん 人はそれほど人の話を聞いていないと悟りを開いてしまった記憶もある。

たかがラーメン半チャーハン されど半チャンラーメンである。何れも主役となれる逸材 どちらを先に言うかの選択も難しい。

重箱の隅

重箱の隅を楊枝でほじくるという言い回しがあるが、そこしか見てないくせに 無理やり世界を語ろうとしていると思う上司に巡りあったことがある。長くは付き合わなかったので、被害を受けることは少なかったが・・小細工しまくったことがある。

サラリーマン 稟議書(りんぎしょ)・決裁書なるもので、やりたい事について上司の確認・同意を得ないと前に進めない。おじさんは数か所かの事業所を担当していたので、事業所所長から頼まれて稟議書・決裁書の作成と同意を得ることも仕事にしていた。

現場からの要望であり 短時間に通さないといけないのだが、重箱の隅をほじくる上司がいれば、あるいはもたつくと判断すれば起案しても机の中に置いて放置した。上司の出張を待って出す時期を調整して、更に役員等が押印済みを回した。露骨に繰り返すと信頼感を失うので、ほじくり度合いが少ないと見込んだものは 小細工せず、満足頂けるまで ほじくって頂いた。

もちろんその際も稟議書などの文書修正を具体的にしなくて良いように、事業所の所長に電話で済む程度に持って行けように作文出来るか否かも大事である。またそんな時には「お前が云うなら」と普段の付き合いで良い関係を作っておくのが、大事と分かる。

世の中 いい人だが性格に問題ある方も多い。サラリーマンをしていても 人を見て判断する勘どころを持っていないと余計に苦労する。サラリーマンを辞めても、設計を仕事のメインに据えていたので、多分に癖強めの担当者が多かった。そんな時でも普段の付き合いがモノを言う。片目をつぶって向き合うのも大事なことと思う。

家族等と違い、死ぬまでは付き合わなくて済むと 心の片隅に置いていれば、多少ストレス緩和になる。慰め程度だと思いながら最後に呟いて置く。皆 人間関係他に悩まぬことはない。少なからず同じようなものである。 

みんな 似たようなもの

投稿者

おじさん

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