よくマスコミなどでは「ガラパゴス化」などと、ガラパゴスという言葉をマイナスイメージで表現してクサしている。でも おじさんはマイナス面とプラス面というのは、どっちから見るかというだけの違いでしかないと思っている。人間の短所・長所と同じようなものと考えている。

ある一面で正解であり他面では間違いとなる。物の評価を費用対効果で見るか、情緒で見るかそれとも先進性で・・・見方は常に変わっていく。また変わっても問題ないし、存在を否定すべきではない。

おじさんは 既成観をどう切り替えるかの考える際の手始めと思っている。

ガラパゴス諸島

独特な進化を遂げたガラパゴス諸島は、生物学的にはとても貴重な価値のある島です。

ガラパゴス諸島 ガラパゴス化の「ガラパゴス」は、エクアドルから西に約900km離れた太平洋に浮かぶ諸島の名称です。 他の国や島と交流がなかったため、独自の進化を遂げた植物や動物が数多く生息することで注目されています。ダーウィンが動植物および地質の観察から進化論についての基礎的アイデアを得た島として有名である。

ガラパゴス化(ガラパゴスか)とは、孤立した日本市場で製品やサービスの最適化が著しく進行すると、外部(外国)の製品との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、適応性(汎用性)と生存能力(低価格)の高い製品や技術が外部から導入されると、最終的に淘汰される危険に陥るという、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である。

そんな訳で「クール・ジャパン」という言葉は「ガラパゴス・ジャパン」と言っているのと同じ意味であると捉えている。クール・ジャパンは否定的に扱われていない。

在るがままが価値

お金持ちが 超ド田舎の離島に泊まりたいと希望し、 ホテルを探したが、その離島には一泊2千円の民宿しかなくて断念したとの話を聞いた。離島とはそもそもあまり観光客が訪れないような不便な島だからこそ、民宿そのものの魅力が溢れる。また民宿しか経営出来ないとも言える。

そんな離島に大きな高級ホテルを作ったら、もう離島の魅力は失われてしまう。そうなれば専用の船も運行し集客しないと経営的には無理である。どう環境と調和を取るかなど本質が変わっていく。

所さんの番組で「命がけ温泉ABC-Z河合が○○最後の秘湯へ」などを見るが、「日本一有名な秘湯」などと言っているが、それはまずその言葉からして、内容上矛盾が見えて来る。同時に子供の頃見た「川口隊長の冒険」とよく似ている構図が見えて来る。「未知のジャングルに入る川口隊長を 正面から映すカメラ・・・後ろからでは絵にならない」無粋になるのでこれ以上は書かない。

姫路城にエレベーターを設置したり、お堀や塀を壊して段差のないバリアフリー化をするというのと、よく似た発想です。今も高層マンションの話を聞きますが、京都の建築規制をなくし、名古屋や大阪のような街づくりをすれば、京都の魅力は失われてしまう。ガラパゴスにはガラパゴスであるからこその魅力があり、人を引き付けるのです。

合理性一徹とならず 不便を楽しむのも、人だからである。

ガラパゴスであることをやめて、他と同じ普通の状態にしてしまえば、もうそこに誰も魅力を感じなくなってしまいます。要素をどこでバランスさせるか?この辺りが魅力になるのではと思っています。

そんな事を考えていると、ディズニーのジャングルクルーズの演出などに思い至る。やはり ディズニー は凄い! 

投稿者

おじさん

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