おじさんの いとこの娘が就職内定したそうである。親類では最も若年であり、近頃の就職難時代のため 自然と聞くに聞けなかった。普段話したのは おじさんのおばさんであり、就職先は具体的に聞かなかったが大阪に本拠がある会社とのことである。任地は来年の入社後のようであるが、希望任地は○○としたそうである。
家族も一安心というところである。なお これと言ってしてやれることもないので ご多幸を祈るだけである。良き人々と巡り合えよと祈念する。
蛇足であるが、彼女の爺様(おじさんの叔父)は今年春先よりボケだして、先ごろの地方選挙の投票権を止められたそうである。時代の中で全てのことが絡み合い・巻き込みながら 人生は流れて行くのを感じる。
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厚生労働省と文部科学省が18日まとめた2021年3月卒業の大学生の就職率(4月1日現在)は96.0%となり、前年同時期に比べ2.0ポイント低下した。1997年に調査を開始して以来、リーマン・ショック後の10年卒(3.9ポイント低下)に次ぐ過去2番目の下落幅を記録。新型コロナウイルス感染拡大が直撃した観光・航空業界などの企業が新卒採用を抑制し、希望する職種に就けない学生が増えた。
21年卒の就職活動は新型コロナ流行の時期と重なった。企業説明会の中止などで情報収集の機会が減り、内定獲得を目指す学生への影響が深刻化した。厚労省の担当者は、昨年10月時点の内定率(7.0ポイント低下の69.8%)と比べて減少幅が縮小し、一定の水準まで上昇したと評価しつつも、未就職のまま卒業した人には「きめ細かな支援を行いたい」と語った。
21年度は96% 22年度は「来春卒内定率、コロナ前水準に 51.3%、業種でばらつき」とある。いとこの娘 親戚に系列の会社などに勤めるものもいないので、運が良く、相当の頑張りがないと コネもない女子大生にはキツかったことだろうと思う。
ミスマッチ・ドロップアウト
基本的に日本では新卒は比較的安く雇えるから、会社業績に問題なければドンドン採用する。ホワイトであれブラックであれ企業では同じである。従って退社率も高い。厚生労働省の2019年調査によると、2016年3月に大学を卒業して就職した新卒社員のうち、3年以内に仕事を辞めてしまう人は32%となる。
おじさんは 千も万も願って思いが叶うと思って生きているタイプなので、この数字についても得心している。また「石の上にも3年」というが、会社がホワイトで将来性もあるなら辛抱するが、そうでなければ同じになると思う。ミスマッチは何処にでもある。
1年を超える有期雇用は法律により出来ない。1年を超える契約は無期限雇用となる。法律的に正規雇用者もアルバイトなどの非正規雇用者も同じ労働者となり 原則権利は同じである。
日本においても希望する仕事に従事できる人は少数かも知れません。仕事を選ばなければ「仕事が全く無い」と言う事にはあまりならないとは思いますが、現実に報道される生活困窮者が多いのも事実です。労働がキツク 働く人が居なくていつも募集していると言った業種は沢山あります。
この相反する現象を総合的に考えてみると、ミスマッチは何処にでもあるが、個人に「生き抜く技術あるいは覚悟」が稀薄な方が多いため発生すると思う。この辺りの選択肢がドロップアウトするか否かを決める。
東京でも吉祥寺など最寄り駅から歩いて20分以上、大学・コンビニも近所に無ければ家賃は3万円程度となる。ガス電気水道で2万円、電話代5千円 一人・酒なしであれば2万円程度で自炊できそうに思う。月7.5万円で何とかとも思う。10万円あれば交通・雑費も十分賄える。
報道で見ていても家賃6万円などに住んでいたが追い出されたなどとある。他のケースの報道を見ても 住居を変えたという話もない。一人暮らしで数年働き、数十万円の貯えもなかったのか? この点については取材対象者もズルズルとやってしまった方を選択している様で、いささか取材ソース選びに疑問を持つ。
しかし 誰もが路頭に迷う可能性はあると思う。そんな時は如何に「転進」を計れるかが 人生に困難を迎えた時に重要である。おじさんにとっても「他山の石」として「いつも素直に前を向いて暮らす」「判断は大胆に」と心掛けたいと思う。
最高だけを組み込んだ人生も 最悪だけを組み込んだ人生も余りない。絵に描いたあるいは夢のようなことも滅多にないと思いつつ、最悪を恐れず 楽天的に人生を過ごすことが大事な気がする。