やっと地面から花茎が伸びだした。今日散歩中に咲いた花を中国人と思われる女性2人が摘み取っていた。
懐かしいのだろうか?後で写真を撮ろうと 再度携帯を持って行ったが・・・つぼみを残して摘まれていた。
野に咲く花 花盗人は罪 にならないと納得する。
子供の頃女の子が首飾りを作って楽しんでいたが・・・今はどうなんだろうと思う。
今年は暑い夏の影響か 園芸の白い花は咲いたが、天然の赤い花は出て来るのが遅れていた。
学名
ヒガンバナ(彼岸花、学名 : Lycoris radiata)は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。別名は曼珠沙華(マンジュシャゲ)。
中国原産で 日本全国の道端や田んぼのあぜなどに群生し、秋の彼岸の頃 突然に花茎を伸ばして鮮やかな紅色の花が開花する。
秋の終わりにロゼット状に葉を 数枚出して、緑を保ったまま冬を越し、ほかの植物が葉を茂りだす初夏(4 – 6月頃)に葉を枯らして、地上部は見えなくなる。
その姿が食用のノビルやアサツキに似ているため、誤食してしまうケースがある。多年草としては珍しい性質を持っている。
地下にタマネギのような小ぶりな鱗茎(球根)があり、これは強い毒性がある有毒植物であるが、かつては救荒作物として飢饉のとき、鱗茎のデンプンを水にさらして毒(アルカロイド)抜きして食べられていた。
花茎にも若干毒があるので、花を摘んだ後など すぐなめた場合は下痢等の恐れがある。毒は水溶性のため 流水で手を洗えば問題ない。
別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)は 長崎物語(渡辺はま子)「赤い花なら曼珠沙華~♪」と懐メロであり 中華風メロディで歌われていた。
この名前は『法華経』などの仏典に由来する。法華経で曼珠沙華は天上の花という意味がある。
分布・生育地
日本には中国大陸から有史以前に渡来したものと考えられており、現在では各地で野生化している。
水田の畦や土手に植え、モグラなどを防ぐためと推測する意見もある。
日本で繁殖しているヒガンバナは、染色体が基本数の3倍ある三倍体であり、正常な卵細胞や精細胞がつくられないため、いわゆる「種なし」になっている。
種子を持つ植物と同様に、自ら生育地を広げる術を持たないため、人の手が一切入らないような場所に、突然育つことがない植物である。
したがって野山にある時は昔「人里」であったことが想像できる。
中国には種子繁殖が可能で遺伝的に多様なコヒガンバナが自生する。
花の形態は 先端に苞に包まれた花序が一つだけ付く。苞が破れると5 – 7個前後の花が顔を出す。
花は短い柄があって横を向いて開き、全体としては全ての花が輪生状に外向きに並ぶ。
花径は5 – 15 cmほどある。
地下にある鱗茎に蓄えた栄養分を使って花茎を伸ばし、地上から顔を出してから1週間ほどで花を咲かす。
■変種・園芸品種
稀に色素形成異常で白みがかった個体もある。おじさんがに掲載する花はこれと見ている。
変種のコヒガンバナ(Lycoris radiata var. pumila)は二倍体(2n = 22)で稔性があり、他の種との交配により多様な園芸品種が作出されていて、花色が深紅色、紫色などがある。