今日は日曜日 いつもダラダラするのだが、起きた時からシャキ! 別段何も出来ないけれど参加することに意義がある「しめ縄作り」。霜が降りた中 神社に急ぐ。
勿論 集合時間10分前に神社に着くも、作業の真っ最中 じじいどもは朝が早い。掛け声がかかることなく 各々の自治会が各々の社殿・拝殿に向かい、古いしめ縄を外し、ブルーシートを広げる。
藁を麻ひもで縛りながら捩じりながら5m程にして作成。3本を撚り合わせて作る。昔は「手練れ」がいたとのことであるが、技術は悲しいかな伝承せず、安易な麻紐縛りで繋いでいる。途中捩じっている最中に 繋ぎ目が抜けることもあり、何とか誤魔化しながらで 見栄えまで気配り出来ない。
時間だけが どんどん過ぎ・・・見た目は一歩ながら・・・何とか 完成しました。
千歯扱き
江戸時代に発明された「千歯扱き(せんばこき)」 稲の穂先から籾(もみ)を落とす「脱穀(だっこく)」に使われた。現在はコンバインで刈って脱穀してしまうので使わない。しめ縄作りでは稲藁の芯を出す目的に歯の幅を狭めたものを作って 今も使用している。
飼葉切(藁切機)
適当に合わせて 断面仕上げは飼葉切(かいばきり)で行う。おじさんの家にもあったが 使うこともないので廃棄処理済。思い出と言えば 切歯を少し本体側に押し付けるように切らないといけない要領があり、子供のため上手く抑えられず、足を掛けて無理やり押さえつけ、父に叱られた思い出はある。牛のえさ用あるいは藁を短く切り田んぼに広げる時などに使用していた。
稲縄
通常は捩じる方向は右で右縄であるが 神事では捩じる方向は左の左縄である。藁を綯う(わらをなう)ことが出来る人は全体で40人で2人ほど・・・残った方の手つきは怪しい。従って左縄を作るのが難関である。人によれば「こしひかり」と違って「ひのひかり」藁の長さが短い・・・など意見も多いが・・・実力が伴わないのが横で見てれば分かる。
藁打ちと藁への水分補給・吸水状態が 作業の肝のようである。
購入すると 一寸したサイズで10m 5000円以上と高額である。従っておじさん達は社殿の大しめ縄が終われば稲縄の出来上がりを 待つしかなくなる。おじさん達の出来るのは紙垂(しで 雷形状に切った紙)の取り付けと、横で見ながら藁を綯う練習すること位となる。藁を綯えるのは・・・いつになることやら・・・先は長い。