昨日から報道されていたのだが・・朝起きたら 全てのマンションが火だるま状態のニュースが流れていた。報道内容を聞いていると 外壁に竹製の作業用足場が組んであり それに付けられたシートが燃え上がっている。竹&防炎じゃないのか?と日本とは全く異質の環境である。壁も燃えているので・・聞いていると・・発泡ウレタンとの単語が聞こえて来て ありゃーまー仕方がないとしか思えなくなった。

 昔見たタワーリング インフェルノを思い出してしまった。あらすじは 地上135階、シスコにそびえ立つ超高層ビル“グラス・タワー”落成式の日。規格外の製品を使ったために起きた出火はやがて巨大な炎となり、最上階に何百人も閉じ込めたままビルを飲み込むというものである。少し 材料をケチったのが原因であったが、香港のマンション火災は 仮設工事で竹などの可燃物を使い、かつ燃えるウレタン仮設材の為である。日本国内では心配することはない。仮設も鉄製・非防炎シートが標準に使われ、断熱も外装断熱ではなく内装断熱である。従って日本の高層住宅では外壁から火災が伝わることはないと考えられる。

 外装断熱を採用している国は多く、お隣韓国も外装断熱が基本である。数年前 外装が燃えて高層ビルが全焼したケースも有った。また 今回は日本では標準の高層階のスプリンクラー設備もなく、12階以上に消防用の消火用ホース接続設備もなかったようで・・これでは消防隊員が はしご車の届かない高層階で消火・救助を行いこともできない。燃えるに任せるしかない訳である。また工事中の出来事であり ウレタン外装に不燃性のカバーリング前であれば・・火災が伝播するのも仕方がない。

 日本では 火災事故などがある度に 反省と消防設備に対する改善などが盛り込まれより安全を目指すが・・日本以外ではあまり見られない。 こんなことを考えると 中国など他国に住むリスクは大きいと思われる。地震災害などが多い日本と違い いざとなった時への対処策がされていないようである。そんな日本でも ビル管理者が金儲けに走り防火扉などが閉まらず火災が止まらなかった事例も多い。日本では考えにくい事例であるが、他山の石と・・研究が必要な火災の事例ではある。最後に亡くなった方の冥福をお祈り申し上げます。

投稿者

おじさん

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