これから 世の中がAI時代に進んで行く時 人の労働とその価値はどうなるのかとよく考える。人がやらなくても AIに的確な指示を出すことが出来る人がいれば、実行する作業の手順・順番をコーディングが書かれ、パソコンその他に実装されれば・・・プログラマーは 実装した場合の動作確認と修正などが主となり人数はいらない。現在でもグーグルのコードの四分の一はAIと言われるのでプログラマーの数は少なくて良い。

 現在の歯科治療は歯磨き粉のコマーシャルではないが、予防歯科に比重を置いてきている。歯科医は予防歯科について啓蒙して・・結果昔ながらの虫歯治療などは仕事が減り・・その経営の中心は審美あるいは矯正などに移っていく。しかし 高齢になれば自然に歯は傷んで来るようで・・そうでもないか!とも思う。傍から見ての感想なので・・昔とは医療の方向性が変わっている。この話がAI時代のプログラマーと同じである。

 AIと言う 自らが作り上げたものから・・仕事を減らされ、人数が要らなくなるのである。しかし 客先と話合い求めるものを掴んで実現する・・実行するためのシステム全体像を考える。人・環境など周辺を巻き込みすべてを構築していく。要は客の意見を具現化するためには会話力・分析力など単なるプログラマーでは出来ないこと あるいはプラスするセンスが必要となる。

 そんな訳で 子供にプログラマー的知識を教育するのも良いが、それだけでは将来の職業には役立たないことであるとも 教えておくのが理想である。色々なことが絡み合い、好きだけを伸ばして生き残れるのはごくわずかである。才能・出会いなどがあり 運不運が左右する。本田宗一郎氏の「得手に帆上げて」とまで言い切れない時代である。

 話しが少し変わるが 最新の自衛隊フリゲート艦でも 乗員を減らし自動化を推し進めている。この流れと同じである。昔から軍艦には 非常時つまり戦闘による緋弾と損傷をカバーするために必要な人員を乗せるのが常であったが・・ダメージコントロールでの考え方が変わった。昔なら何とかエンジンが回り走れ、大砲その他が動かせれば・・人力を使えば防御力を維持できるが・・・現代の戦闘艦では無理である。電子機器であるレーダーその他装備が動かせなければ・・ダメージコントロールだけではどうにもならないとスグ分かる。リスクヘッジをどう考えて置くかも大事なことである。

 かつてプログラマーといえば長時間労働の代表的な職種であり、現在もその傾向は続いていると思っている。AIにより建設的に捉えるならば、開発負荷が以前より軽くなるメリットがある。さらには、より重要なタスクに時間を割けるようになるかもしれない。バグの原因をAIが探し、代わりに人間は新機能を試験的に追加するといった具合である。プロトタイプ(原型)を組み上げる時間も節約できる。

 現状ではまだAIは簡単なコードを自動で生成することが出来るが、ある程度複雑なコードを書いたり、より革新的手法などの改善を加えたりする場合にも、指示を出すにも 一定の専門知識が必要となる。すぐに全てのプログラマーの働き口が奪われることはないようにも思われる。しかし 働き方の変化を見据えた戦略と対応・そして自己成長が求められる時代である。

 単純に指示されたものを作るだけのような単純仕事は徐々に減っていく。ITばかりではない他の仕事分野にも応用が広がる時代であり、人の苦労。悩みはさらに増えると思われる。おまけに 昔からの人間関係にも加えて、コンプライアンスなど現代的に多様な対応を求められる時代である。 働くものが 大変な苦労をする時代がやって来たと言える。

 特に管理職になるのはツライ時代である

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です