中国で自己破産に関する法律が検討されているとのニュースを見て、ついに「徳政令」を出すのと同時に 国家として国民に何もしないと宣言しているようなものだと思った。これによって多くのローン負債者は住宅ローンのくび木から逃れることが出来るが、同時に建設中のマンションの所有権も失う。従って多くのローン負債者が 自己破産してくれれば、建設が中断している多くのマンションを ディベロッパーの不動産屋が取り壊すことも可能となる。今まで出来もしないマンションのローンとして支払った金は銀行に収まり、後は債権者である不動産屋と銀行での話し合いとなる。

 しかし負債者は名うての中国人である。他の個人的負債も合わせて自己破産で清算するだろうから・・恐るべき疑心暗鬼の世界が訪れると見ている。また スマホ決済・クレジット決済を中心にした現金を排除したキャッシュレス生活であるから、通常考えれば自己破産による信用失墜に耐えられなくなるのが見えている。さて どうなるのか興味津々ではある。

 中国では 住宅ローンの申し込みと成立が、不動産会社が工事着手前に契約されると何年も前から聞いていた。これでは 契約すれば建設着手前から不動産会社は銀行から入金があるので、次の土地の入手に着手出来るので、資金繰りなどの計画は短期的に終えることが出来る。開発・建設・販売・入金と金儲けのサイクルが早く出来、中国の発展スピードが出るのも当然であると思った。建物の完成・引き渡しは ローン完済同様 遠い約束である。

 しかし 発展初期はまだ数も少なく 社会的余裕があるので何とかなるが、数が増え関わる人数が多く成れば 当然ローン制度を見直していくことだが・・トラブル発生しても・・関係する官僚と共産党員が 発展と利益に目をくらませて放置してきたと思っている。政治家と言うか為政者側がノータリンだと、中止・転換・変更すべきタイミングを間違い堕ちていく見本のようなものと思っている。ターニングポイントを遥かに過ぎ去ってから、習近平による指示転換したので 今さら良い方向には向かわないと思っていた。日本のバブルとは 最初の段階から違っている。中国バブル崩壊は 日本とは桁違いであるのは見えている。

 経済が成長するので下手な自信をつけて 外資への規制を打ち出し、さらに技術情報などの無条件開示を求めるなど 相手をリスペクトしない中国人の悪い所をもろに出して・・・まあいい方向には行けないし、その辺りから無理と思っていた。歴史がそうさせるのだろうが、打ち出す政策が全て悪い方向に向かっている。

 おじさんは 中国か投機的資金が抜けたことにより、世界の国々で金余りが起きた。その金が アメリカとヨーロッパそして日本に向かった・・お陰様で そのまま行くかと思われた株などの下落などは余剰資金があるため一気に戻った。先週の日本株式の乱高下は 外国の投資家による先物の大売出し そして翌日は現物の爆買いと・・・なんのこっちゃと言う話である。投資家の考え方が分かれているようで・・面白い。

 中国の没落は世界の国々にお金を流すと思っている。中国の方には申し訳ないが、ダメな政治体制を続けさせた責任があるので、もの申さない人民であり続けた責任もあるため、仕方がないと思っている。さらにその流れに乗って 自分たちの価値観・行動様式を続け 唯我独尊的行動を自国外で続ける高慢さを恥じて貰うしかない。

 これから 国土全体に過剰に作った高速鉄道・有り余ると思ったお金で作った軍艦などの兵器・戦争インフラなどの、保守管理・戦闘の訓練などを整備・維持しなければいけないので、放っておいても金を食っていくものばかりが残る。昭和初期に国家予算の2割以上を使って大日本帝国は八八艦隊を作り・・結果は敗戦。国鉄を全国に巡らし 結果は分割民営化。日本の歴史を見れば スグに想像が付く。昨日 中国では失業者が多く 失業給付財源が枯渇したとの報道もされていた。社会資本の蓄積状況も十分ではないようである。失礼な言い方だが 中国の先行きは見えて来た。

 森永卓郎氏の株価バブルが弾け株価下落との意見もあったが、隣国中国で崩壊中のバブルからの流出あるいは逃れたお金の流れ方で 世界の未来図は変わると思っている。なお森永氏は 自身の命と金の先を見据えて株の整理なども終えられているだろうから・・ご意見は自由でうらやましい限りである。

考え方は人それぞれ だから世界は面白い。 

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おじさん

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