貧すりゃ鈍(どん)すると商売人の子倅(こせがれ)のためか? 子供の頃から教えられて来たので、お金が無い状態ではあまり決断したことはない。お金が無い つまり貧乏だと毎日の衣食住に気を取られ、生活苦に煩わされて 物事の判断が鈍ったり卑しい考えに流されやすくなったりする。
若い独身の頃は 月末の金が無くなる直前に パチンコ・お馬そしてスクラッチくじなどで勝負したこともあった。就職してバイトなどと違い 少し多めの給料を受け取るようにもなり、結婚する頃はある程度の貯金も出来 平均してお金を使えたので、一発勝負など無理なことをしなくなった。
その頃から「運」の総量が決まっていて 博打など小勝負で使い果たして、人生を賭けた本当の勝負をする時 「運」が無くなっていたとしたら・・嫌だなと思い・・パチンコ・麻雀など小博打を止めた。もちろん付き合いでの賭け事(ゴルフなど)では握っていたし、ダービーなどの競馬でみんなでやる時などは参加した。その際にも「余裕を持てやると・・ついつい勝ってしまう」ことなどに気付いた。要は複眼的に、俯瞰して 全体を見つめると判断を間違い難いと考えるようになった。
運のよい奴もいるのは確かだが、運の良さが連続していくことは稀である。その運の不連続を防ぐためには 物事について 確実に取るところと取らないところなどに分け、軽重を付けた判断と判断力を持って生活することだと考えた。
例えば 貯金にしても安全な銀行預金と定期預金、そして今はあまり見ないが抵当証券など高利回りでの金融商品などが当時流行った。時期も子供が小さい頃は 稼げるので多少のリスクがあっても良いが、子供が大学在学中などの場合は 安全確実に子供の学費・生活費を送れるように預金のリスクを減らしておかないといけない。
お金などに対する見識・知識と家族での目的意識などが無ければ・・貧してしまう。余裕とは お金などについては 使う感性と貯める感性を磨いておくことが大事と思う。お金 多ければ多い程良いのではなく、使って楽しむなどが無ければ意味がない。
「貧すりゃ鈍する」は如何に余裕をもって生きていくことが 大事と教えてくれている。おじさんお金は持っていないが、子供に迷惑を掛けるほどではない。昨夜もバレンタイン前の週末と言う事で ロールケーキを買って帰った。幸いにして木曜日・金曜前半と株式市場が好調で、ペイペイ証券での「小遣い残りの運用」の運用益で買えてしまった。お金持ちになるには ここで使っちゃダメとは分かっているが・・生活のメリハリが大事と思っている。
残念ながら 性格的に貧乏確実である。