先週 ネット記事を読んでいたら ニューヨーク市長が移民の流入は堪忍してと言い出したことが載っていた。どうもアメリカに流入した移民の多くがニューヨークに流れ込んで、収容することも出来ない数となったということである。
フランス・ドイツなどEUでの移民排斥などを見ると、時代が変わったと思われる。もう単純肉体労働者は必要ない時代のようである。したがって移民は一定のキャリヤなどが無ければ難しい時代になったようである。
こういった報道が出てくると日本でも同様の騒動が「新移民」に向けられそうで心配である。また逆に孫達にとっては 過剰に移民があれば、困難で難儀な時代を迎える恐れも出て来ると心配になる。
時代に合った才能・育ち方に恵まれればよいがそうとも思えない。おじさんの体験でも頭が良い上に才能があるのに潰れていった人間が多いことは知っている。人が育つのは個人の持つ能力・才能のみではない。周囲の大人・友人・経済事情などの周囲の影響が大きく左右していく。環境も然りであるが、留学生枠などで大学などが狭き門となるのも見てきているので、不安が出て来る。
従って ジイとしては 孫たちが幸運に恵まれ育つことを祈念しています。その条件を考えてみると、新移民で人口を増やすのではなく、孫たちのチャンスを守るためには、極力それなりの人口つまり移民も少人数で、日本国のシステムを動かした方が良いかと考えている。
特に最近のAIを考えると・・知的に一定レベル以上要求されない労働は無くても良いと考えに至るからである。
ここで新移民を入れ過ぎれば、人々の中で競争が過熱するのではないかと思っている。おじさん達は団塊の世代の直後に育ったため、椅子取りゲームにも似た厳しさを見ていたので そう思ってしまう。それに比べて 下の共通一次世代に進むと 大学の数も含んで学部・学科が増設され、競争が緩和していることを見て来た経験から判断している。
その為 日本の人口が減少しても、そのままで仕事を効率的にこなして効率を上げ、生産を維持することが大事と思っている。まあ ジイの我儘である。
昨日 電気工事屋さんの友人と話していたが、彼によれば電気工事士はAI時代も大丈夫と話していた。AIが高い電柱に登り、電線を引っ張るのか?無理なので仕事がなくなることはないだろうと言っていた。移民はと聞いたら・・日本語ペラペラで資格が取れたら 厳しいいかな?と話していた。AIが進めば・・移民が進めば・・さらに違う社会構造が作られる。
先進国
おじさんが学生の頃 朝日訴訟というのがあり、日本国憲法にある「健康で文化的な生活」をおくる際の問題 つまり生活保護などについて疑問が提起された。その後の社会・労働運動などを経過して徐々に給料などの見直し、生活保護について拡充されてきた。
年金だって同じである。爺さん婆さんの生活費は父母が負担していた。日本の過去にはいろいろな方が努力した結果があり、それを常識としているからである。
先進国では単純な労働者にも 一定以上の金を渡して生活を見てやらないといけないという原則がある。
話を横道に逸れるが・・おじさんは中国ではなぜ経済が一気に崩壊しないのか?と現在疑問を出す方がいるが、それは先進国で育ったため、途上国での「ほったらかし」に思い至らないからである。バイアスが掛かって、それ以上突っ込んで考えることが出来ないのだと思う。
月所得が約2万円で暮らす農民戸籍と 日本と遜色ない所得で暮らす都市戸籍の存在を考えれば・・共産党が無理しなくても、勝手に落ちても生活するだろう・なんとかやり過ごせるとしていると思う。
その為 中国では建前上、国が認めない限り経済崩壊はないと思っている。正直 現実の国民は 結構な辛酸をなめていると思っている。そして中国共産党の恐れていることは、ドル建て債券などの清算で 中国企業の資産と思っている国外資産を差し押さえされ、コントロール出来なくなることである。国内資産ならどうとでも強権を発動出来る。
また最近「下放」と言う文化大革命時に都市から学生を地方に送ったことが再度記事・話題に登るなどしていることもお伝えしておく。これなどは一定数を都市から一気に田舎に送り込める。言わば強制貧乏である。
そして おじさんが貧乏な環境で育ったので思う事であるが、周囲とそんなに差が無いと我が家は貧乏などとは考えない。TVなどで都会生活を見て 初めて感じるようになったように思う。「分(ぶ)」をわきまえて生活していると言うことである。中国の農民戸籍の方も同じ様な感性であると思う。
話を元に戻して、先進国では生活する最低限の所得を与えなければいけない。従って移民してきた人間にも 一定の仕事が出来るように配慮する。そう言う現実を見たアメリカ社会の中で、トランプを支持する階層の多くが、「移民に対する補助は・・費用は我々の納めた税金である」と異論を唱えだした。このまま行けば 遠からず移民排除の方向になると思っている。
基本的に 後進国では国民の面倒を見ることはない。余裕がないのである。
それ故 おじさんは 日本に生まれた幸せを改めて感じる。