歳とともにやってくる衰え 止めようがないので 方針を再確認。半ば 体感しているから分かり易い。
シニアの心身変化を客観的に理解する際に 参考となるのが「老年学(ジェロントロジー)」と呼ばれる研究です。
体力と知力がいかに優れていたとしても、モチベーションやマインドが加齢によって衰えてしまうと、職務遂行を通じた満足な成果は期待できない。
心が加齢によってどのように変化するかを把握しておけば、理論的には先手を打てる。
このことに関心を持ったのは、息子の友人の飼っている犬を見てからである。
朝の散歩中 庭で犬小屋から彼の愛犬リピが顔を出していた。
口笛を吹いたが振り返らない・・・その際 友人の息子が「爺さんと同じで・・・年取ったので 関心がないのと違う?」といったことが印象に残り 調べ出した。
高齢化
加齢に伴って身体が老いてしまうように、心もまた老いていく。
「社会情動的選択性理論」という学説では、人間の心には「若い心」と「老いた心」の2種類があり、心が老いることによって物事への関心事が変化していくとされています。
若い心を持つ人は、「何を新たに獲得できるか」という「ゲインの最大化」に関心を持つ。
未知の人々との交流を厭わず、好奇心旺盛に未経験の物事にチャレンジすることを好みます。
一方で、老いた心を持つ人は、「どのようにして現状を保つことができるか」という「ロスの最小化」に関心を持ちます。
既に獲得したものをなるべく減らさないように行動し、失敗のリスクがある挑戦を避け、慣れ親しんだ人脈・経験の範疇から外に出ない傾向になります。
日々進化
毎日 同じ仕事(おじさんは日課)を続けているだけでは、新たな発見,気づき,学びを得る機会は多くない。
ゼロの状態から一を生み出すプロジェクト、高い目標達成への果敢な挑戦など いわゆる「戦いのリングに上がる」そして「修羅場を見ること」が、一皮むけるチャンスと思います。
この法則を心の高齢化に当てはめると、若い心を持つ人は、それだけ修羅場を経験することが多くなり、成長の機会が増えます。
反対に、老いた心を持つ人は慣れ親しんだ仕事・方法に固執するため、学びもそれだけ少なくなってしまいます。心の高齢化は避けなければいけません。
心の高齢化は、何歳で若い心から老いた心に変化していく、という類のものではなく 逆に、70歳でも80歳でも心が若く、新たなことに関心を持ち続ける人も数多くいます。
自らの人生において、これから先にどのような機会があるかを前向きに考える人、すなわち未来への展望を持つ人は、若い心を保ち続けることができます。
早い人であれば30歳代であっても心は老いてしまいます。
自然変化
加齢による性格の変化が怖いと思う。論語に「四十にして惑わず」「六十にして耳順う」とある。
心の高齢化だけではなく、加齢に伴って個々 人の性格も次第に変化していく。
人間の性格を心理学的に分析する際 5つの因子(ビッグファイブ理論)として、「外向性」「経験への開放性」「神経症傾向」「誠実性」「調和性」が用いられる。
例えば 5つ因子の内「外向性」と「経験への開放性」の2つが 加齢によって低下するという研究結果がある。
これを単純に言えば「年を取ると頑固になる」ということです。
おじさんは 外向性を上げるため、無理にでも口角をあげ 「エヘ」と笑顔で暮らすべきかも知れません。
一方で、「神経症傾向」「誠実性」「調和性」については、70歳前後までは向上し続ける傾向にあるそうです。これも簡単に言うと、「性格が丸くなる」「マイルド」という変化です。
これらの性格変化の傾向を自覚して、自らの仕事の進め方やマネジメントのあり方を見直して周囲との人間関係の改善が出来るのでしょうか?出来ると良いのですが・・・
最近始めた話ですので・・・まずは意識することからスタートです。