「スズメのお宿」 昔 通っていた居酒屋の名前 タイトルとしては如何なものと思いつつ。
散歩道の途中に 戸建て注文住宅が新築されている。年末入居の特典 ローン減税を目指しているようです。この減税 消費税アップに伴う振興策なので、これだけ景気が沈むと 延長を見込むのが普通なんですが・・・税収が減っていくので率は低下が見込めますが・・・メーカーも時期だけに 一生懸命なんでしょうね。
期間が決まっている間と考え行動するのも当然と言うことですね。
メーカーが違うがどの建物を見ても 軒下が塞がれている。おじさんは昔ながらの家に住んでいるので、軒下は垂木がむき出しで・・たまに瓦の下に侵入するスズメを見かける。
家々を見ていると スズメのお宿は少なくなって住宅難 スズメも大変だろうと思う。
鉄道高架下
鉄道高架のエキスパンション部の隙間から顔を出して・・・チュンチュンと偶に鳴いている。
多分パートナーを求めての行動と思うが、何匹も見るので付近に営巣できる場所が少ないのかも知れない。
しばらく歩くと 架かった部分の隙間が大きのか ハトが営巣 子育てをしている。ハトも昔は大屋根とひさしの間で営巣していたようだが、民家にそんな場所がなくなったと見える。
舌きりスズメ
むかしむかしあるところに 心優しいお爺さんと欲張りなお婆さんの老夫婦がいた。ある日、お爺さんは怪我をしていた雀を 家に連れ帰って手当てをした。
山に帰そうとしたが 雀はお爺さんにたいそう懐き、お爺さんも雀に情が移り、名をつけて可愛がることにした。
しかし、雀を愛でるお爺さんの様子を お婆さんは面白くなく思っていた。
お爺さんが出掛けたある日、お婆さんが障子の張り替えに使うために作った糊を 雀は食べてしまった。
怒ったお婆さんは「悪さをしたのはこの舌か」と雀の舌をハサミで切ってしまい、痛がる雀にお構い無しに、どこにでも行ってしまえと外に放りい出した。
帰って そのことを聞いたお爺さんは 雀を心配して山に探しに行くと、藪の奥に雀たちのお宿があり、中からあの雀が出てきて お爺さんを招き入れてくれた。
雀は、お婆さんの糊を勝手に食べてしまったことを詫び、怪我をした自分を心配して 探しに来てくれたお爺さんの優しさに感謝を伝えた。
そして仲間の雀たちとたいへんなご馳走を用意してくれ、歌や踊りで時が経つのを忘れるほどもてなしてくれた。
帰りにはお土産として大小2つのつづらが用意されていた。
お爺さんは、自分は年寄りなので 小さい方のつづらで十分と伝え、小さなつづらを背負わせてもらい「家に着くまでは開けない」と約束をして 雀のお宿をあとにする。
家に帰り中を見てみると金や銀、サンゴ、宝珠の玉や小判が詰まっていた。
欲張りなお婆さんは、大きなつづらにはもっとたくさん宝物が入っているに違いないと、雀のお宿に押しかけ、大きい方を強引に受け取る。
雀たちからおじいさん同様「家に着くまでは開けてはならない」と言われたが、帰り道で待ち切れずに約束を破り つづらを開けてみる。
中から魑魅魍魎や虫や蛇が溢れるように現れ、お婆さんは腰を抜かし気絶してしまう。
欲も程々
「舌きりスズメ」 子供の頃から読んで みなさんそれなりに育っているかと思う。今さら「欲」「約束」の是非を書くつもりもない。
今一度 子供の頃を思い出しながら 普段の行状を反省しつつ、来し方行く末 決めたこの方向で良いのか考えていること お分かりいただければご納得いただけるかと思う。
身近な動物,自然とどこまで共生して 接していくべきなのかなど 他にも関心は多い。
最近 おじさん どう歩いて来たのか どこを歩いて来たのか、書いていると「悔い」しか残らないようでいささか寂しく、恥ずかしい。
以前 引用させていただいたと思うが 「墓参り 合わせたその手で 蚊を叩き」・・・思わず 知らずに「やってもうた」ことを思い出す度 恥ずかしい。