自治会が土地の贈与を受けることは 贈与者あるいは自治会の税負担・事務負担を招くことを書いて来た。主因は総務省による自治会の法人化と財務省の税法上の公益法人との乖離が原因である。田舎の自治会に税法上の公益法人レベルまで望むこと自体に無理がある。財務省は何を考えてるの?と思うしかない。

経過は以前の記事を見ていただくことにして、何とか現行法令に逆らわず、安価な価格による売買取引が完了した。関係者のご協力に改めて感謝!!である。

取引完了後 県税事務所には自治会による公園用地拡充のため、減免措置を連絡・依頼していた。季節は10月となり、県から不動産取得税の減免について書類一式が送られてきた。

ついては自治会で書類関係を整え、準備・申請した。

連休明けに電話で事前アポイントを取って、県税事務所に向かった。おじさん初めて行く場所のため、地図を確認して向かった。電車線路の一時停止を怪しい停車で済ませるなど、普段使わない道は面倒である。しかし 横に乗せた自治会長のアシストが良く、迷うことなく辿り着いた。

県税事務所で取得税減免措置申請を済ませ、帰路で市役所でも固定資産税減免措置申請も出してきた。

申請については いずれも担当者ベースでは「問題ないでしょう」とのことであるが、何があるか分からない。後は疑義あるいは立ち合いが発生した場合 対応するだけである。

不動産取得税減免

単独県のことではあるが、総務省・財務省を主導に全国で施行されるので大差はないと考えます。提出書類は以下の通りでした。

■ 不動産取得申告書

■ 不動産取得税減免申請書

■ 自治会所属の世帯数・構成員(数の記載です)

■ 集会所等の使用規定(使用料、利用方法が分かるもの)

■ 集会所の使用実績の分かるもの(日誌やスケジュール表などの写し)

■ 自治会の会則

■ 集会所の平面図(間取りの分かるもの)

■ 写真(集会所等周辺の背景が確認できるもの)

■ 登記全部事項証明書(登記簿謄本)の写し

申請は公園として行い、住宅地図をコピーし 範囲などをマーキングしました。集会所などの場合と違い、建物の使用方法・間取り・使用料・日誌などは不要とされました。それに取得地横には滑り台がありましたので、自然に写真に納まりましたので疑義は頂きませんでした。

自治会の会則は 法人化した時の市への届け出書類をコピーして対応しました。

固定資産税減免

事前に市に出向き相談していました。申請書1枚だけの提出で、後日現地確認に伺うとの事でしたが・・・写真を見せましたら・・現地確認については担当者が「まあいいか?」状態になりました。来るか来ないかは まだ分かりません。

現地確認があるなら ジャングルジムを実際に動かさないといけません。人手がいるので、次回の祭りの際 若い衆にお願いしてジャングルジムを動かすようにするとは伝えてます。祭りの際 子供太鼓台・テント他も置けるので出来れば現状の儘が望ましい。

以上にて自治会土地取得実務は終えたと思う。最初の贈与したいとの協議から約1年 何とか終わりました。実を言えば 自治会の集会所についても おじさんが不動産業者であった時代に、自治会で購入出来るように売主・自治会内での調整をしました。

自治会 言葉は悪いが二束三文に近い格安金額で2件の物件・土地を入手出来たと思います。おじさんを駆り立てたのは 地元というか育ててくれた地域・人への感謝からである。税金などの制度を知りシュミレーションし、中間で儲けようとしなければ、売主・買主の実質収入が分かる。そんなことを方法を使っただけである。

最後に 子供にお願いしたいことだが、「勉強と知恵は自分だけのものではない」と心に置いてほしい。三方良しではないが二方良しとすれば、良い結果も生まれる。