昨日は新嘗祭の反省会にて 時節柄と新米のおにぎりと豚汁の接待を受け、帰りのお供物にも新米の餅などを頂いた。反省会では各地区の自治会長などから 米の値段の話が出て来た。おじさんの家は玄米30kgを 令和6年並みの8000円程で分けて頂いている。人によっては 最高15000円との話が出て来る。おじさんなどは 分けて頂ている値段など公表しなかったが・・多くの方がJAでの引き取り価格を知っているので、友人価格としては取り過ぎとは言わないが・・微妙な額をして聞いていた。実際に神社に30kgの玄米が3袋程神前に供えられており、その人間が反省会に出席しているので、価格についての話は皆避けていた。正直 雰囲気から誰もが高いとみなしているのである。
都会と違い 生産者と消費者が入り組んでいる地域での話である。おまけに生産者も消費者も同じ町内ということで・・15000円の話しは そこでプッツンと皆が 自然に切った。都会での 精米5kg 消費税抜きで4000円オーバーであるから、この話の高値の玄米30kgでも 精米しても5kg3000円に届かない、しかし みんなが話題を切ったことから考えれば・・みな15000円までは取っていないと判断出来た。
子供からも 兵庫在住なのだが、義父から米を取りに来いとの連絡があり、無償で30kg玄米を貰ったそうである。おじさんなどの感覚からすると 天候などベストに恵まれれば 1反(たん 約300坪)10俵程度(玄米では 600kg弱)となりプラスマイナス1割程度が不作・豊作の別れ道である。農家の子供であったので、田植えから脱穀迄手伝いさせられ、そんな話を聞きながら育った。実際20歳の頃から 父に心臓病発症なども有り、実際作業はおじさんがしていた。
新米が出ても古古米を食べているとの話もあるが、低温倉庫で保管されているので 極端に不味いことも無いと思っている。我が家では子供の頃 夏場になるとコクゾウムシなどが ぞろぞろ出て来るブリキ製の缶から玄米を出して精米していたので、今の古古米が数段増しと分かっている。そんなことを知らない奴が 現在の「古古米」などと批判していると思っている。 おじさんは 小学校に行くと 米は値段が高いので大半売ったので、米の収穫直前には 同級生他から「早くも連日うどん」との話を何度も聞いたこともある。あるいは 米飯給食の時代でなかったので、専業農家の同級生から おかゆ以外の米食いたいとの話も聞いた。そんなことから 香川のうどんには農家の貧しさと隣り合わせで 発展した要素もあると思っている。なお 少しの歳の差で奧さんには 子供の頃にそんな体験がないので・・うどんに対するマイナス話を聞いたことが無い様である。
昭和30年代 日本が大きく変わった時代であった!