第二次世界大戦以降の帝国主義終焉後においては 力による現状変更は認められなくなった。日本がポツダム宣言受諾を決めて アメリカなど連合国側に通告後、旧ソ連は満州・サハリン・北方領土に8月15日以降も侵攻して占領した。さらに日ソは不可侵条約を結んでいた・・帝国主義時代の考え方が良くわかる。今さらながらトランプがウクライナで東部2州の割譲などを認めるとは・・歴史を知らない 大馬鹿ものである。
そんな経過を辿っているので、サハリンはとにかく江戸時代に領土が固まっていた国後島・択捉などの北方領土返還を日本が声高に言うのは妥当性があり、日露平和条約締結での外交交渉時に 返還についてまとめられている。約束破り常習犯のプーチンを 信頼できると考えるトランプのお目出度さである。
新華社より中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は8/18日の記者会見で、台湾地区の外事部門責任者による「第2次世界大戦後のサンフランシスコ平和条約は台湾の帰属を中華人民共和国としていない」との言論に関し、いわゆる「サンフランシスコ平和条約」は米国が第2次大戦後に一部の国を糾合し、中華人民共和国とソ連を排除する形で日本と単独講和を結んだ違法かつ無効な文書だと指摘、台湾が中国に帰属する歴史的、法的事実に疑いの余地はないと表明したことを伝える。
正直 サンフランシスコ平和条約締結時には 中華人民共和国はまだ樹立・承認されていないのだから仕方がない。中華人民共和国は中華民国(つまり台湾)の承前国でもないので・・後年 状態について時間を経過した後 多くの国からの了承を得ただけである。今さら言い出しても 引かれ者の小唄と言うべきものである。
現在南シナ海で中国は領土拡張を目指して島々を埋め立て 尖閣諸島にちょっかいを出してくるが・・世界的に承認されていた中華民国が 参加した条約下でほぼ決めたことなので、今さら主張するのは無理と言うものである。現在 台湾は独立した状態であり、中華人民共和国を承前国と言い張ることは出来ない。それ故「・・・・は法的事実に疑いの余地はない」とすぐ主張するのであり、「疑いの余地だらけ」が実態である。
なお 旧ソ連は極東裁判に参加していた国であり、日本への侵攻は連合国として参加したが、やり過ぎてしまった結果 参加できなかっただけである。その後の日ソの交渉で北方領土で返すことなどが決められたが・・それ以降も領土的野心を抑えられないのか国民に伝えられなくて・・その際の合意は無いと言い出す国である。ウクライナ侵攻を見ても・・ロシアは約束を守れる国ではない。
9月3日には 中国戦勝80年記念式典が北京で開催された。中国共産党は直接日本軍とはほとんど戦わず、国民党軍が矢面で戦っていた。 日本と実際に戦かった中華民国(台湾)をさておいて、実際は辺境で逃げ回っていた共産党が主導したと中国人民抗日戦争の勝利とする歴史観を人民に押し付けている。そうでもしないと統治権限を主張できないからである。天安門事件と言い・・無理矢理なストーリーを国民に押し付けているだけである。最新の武器を披露しながら・・デフレの最中に大金賭けてパレードする。国民に対して誠実な国家ではない。
脛に傷だらけの 中露である
ロシア・中国 言うにこと欠いて!
と言うものである。