ガソリンを製油所が出荷する際の製品は 北と南あるいは高低地で分かれており、季節によってぞのブレンド比率が変わって来る。おじさんが勤めていた頃の話であるが・・大きくは変わらない。例えば北国の冬に出荷する場合は、ブタンを幾らか入れていた。ブタンは0℃ 1気圧の場合は液体であり、他の炭化水素中に溶け込んでいるので問題ない。しかし夏が来ると燃料配管内で蒸発する可能性が高いのでブタンは減らしていた。要はJIS規格を満たし問題が起きないように、地域に合わせタンカーに積む際などに都度ラインブレンド出荷していた。地元でトラック輸送されるものについては 定期的に出荷タンクに送り込む際にブレンドしていた。
従って 日本を南北に移動される場合 北で給油して本拠地に帰ってくれば 速やかに給油して地域のガソリン事情に合うように合わせれば問題ない。盆暮れ正月には 移動が終った後に速やかに地元で給油すれば問題はない。
ところが 最近はプラグインハイブリッドなどお使いで、ほとんど車体の燃料タンク内のガソリンまで使用されないケースも出て来るかと思う。そんな場合は普段のプラグイン充電を止めて、燃料を使用するようにすればよい。ガソリンは長く放置すれば燃料タンク内で変質などするので注意されたい。入れて1年以内であれば・・走行して再給油すればよい。1年を超えるようだと・・ドレンプラグから抜いて確認・交換されたい。
灯軽油については 経年すれば重合反応等により結晶物が出来たりする。よく石油ファンヒーターに古い灯油を補給しないで!と注意書きがあるように、噴射口の目詰まりの原因になる。軽油も同じ傾向であるので、新しい燃料が望ましい。そして南北でブレンドも少し異なるので、ガソリン車同様に注意すれば良い。それでもディーゼルエンジンは・・爆発・構造などから燃料性状に関して鈍いので、それなりでもトラブルは聞いたことがない。
最後に蛇足ですが ガソリン給油時のエンジン停止は守って頂きたい。ガソリンは-40℃以下でも引火するので、注意したい物質である。最近はしばしば エアコンを止めたくないと、給油の際にエンジンを止めない方もいる。以前にも書いたが 遵守事項を守らず事故が発生した場合は 個人の全面的責任となる。 ルールを破っていると言う明確な意識がなくとも責任は問われる。