今月に入り自治会の資料をまとめ始めたのだが・・・遅々と進まない。やっている際 時間はまだあるとの誘惑に負けて・・ツイツイ Tver・YouTubeなどに目が移る。現在お気に入り番組は 名古屋CBCの「道との遭遇」である。
昔から古くからの道が何気に曲がることに不思議であったが、これは地形の最高点を結んだのが古くからの道のためと分かった。真っすぐな道は 新田開発などで田んぼの真ん中をどこでも通せたから・・あるは大阪のように豊臣秀吉の町割りがあったからなど、多くの人為的理由によることが分かった。そして城下町では防衛のため曲げられるなどしている。
おじさんの地域では 名古屋ローカル番組のローカル放送なので・・基本放送されないのだが、ネット環境で見ることが出来るようになったので、見ることが出来と同時に過去の番組も見ることが出来る。お陰様で若い頃 疑問に思ったことも多いが、そんな時期には時間がないとのこと放置したままで来たことも多い。拘り出したらキリがないと言うべき事柄がものには溢れる。そんな遊び心・探求心を満足させてくれるのが良い。江戸っ子の「通」にも通じる世界が広がる。
子育ての際は どうでも良いごとばかりして・・と受験勉強中の子供を叱ったりしたが・・心の中では 誰も似たようなものと分かっているので・・ここに書くことはおじさんの反省もある。正直 いかに欲張りに マルチタスクに時を過ごすことと、選択と集中を組み合わせることが出来るか否かで 人生の面白さ・楽しさが変わって来る。そんな生き方を探る上でも 色々移り気するのが大事である。
若い頃 山中のスーパー林道を車で走るなどして遊んでいたので、同じような風景が出てくることに「心ときめく」と言う表現がふさわしい様に思えてくる。今となっては体力が続きそうもないので、ご遠慮申し上げたいことである。
そう言えば 若い頃でもあり、父に頼まれた爺さん婆さんの納経帖集めで 徳島県の八十八か所の一つ太龍寺の中腹近くから 林道の中を直線的に駆け上って、締め切り時間を守ったこともあった。そして 山の日暮れは早く 普通の遍路道 懐中電灯一つで、遭難しないか?と不安になりながら降りた。登るのは上を見続け 目標を見ていれば何とかなるが、下り坂はルートに注意しないと・・ダメである。その時 じいさん遍路と下りで一緒になり、途中に止めていた車に乗せて麓まで下り 宿泊予定の遍路宿に降ろしてあげたら「金の納め札」を頂いたことを思い出す。
色々 思い出してしまうが 最近は自身が下り坂の老人になって来たので、生き方に注意しないと難しいことだと思えるようになった。創造力・修正力が落ちているので、自己満足になり易くなったと気付き、周りに迷惑を掛けず 設計仕事から引退して正解と思っている。
この番組で若い頃 スーパー林道で見かけた峠道などのことを思い出す。当時は未舗装も多かったが・・翌年行くと「あれー」としか表現出来ない程 草深くかつ落石そして雨水による浸食で荒れていた。「道との遭遇」を視聴していると 道路が開発され時を経るにつれて旧道が荒れていく姿を見ることが出来る。そんな風景を見ながら 山中では旧道から新道になるにつれて通過する標高が下がり トンネル長さが伸びていく。改めて道と人間の関係を考えさせてくれている。