政府が米の放出をするのだが、味などへの不安が広がっているようである。おじさん家(ち)は農家であり、父が心臓に難があったので 20歳代までは直接米作りをしていた。父は畔際(あぜぎわ)から指示してくるか?畔際で手伝い程度の軽作業するだけであった。そして今は単一の農家から米を購入させて頂いているので多少米作りと収穫後の味の変化などの経過は体験的に理解している。そんな経験があったので、 過日 水路と畦の境界で市から指導を受けた際、田んぼ間の高さが異なり 指摘事項は農業の常識を外れていると指摘した。水田米作をやって 実際に水を張ったりしないと分からないことから反論し始めて、撤回させた。基本は 体験・経験・観察していることにある。

 さてーーー

 米の味を変えた商品に農家の納屋に置かれた冷蔵庫がある。低温庫と言うのがふさわしいが30kgの玄米が袋のまま10本以上入るようなものである。春先から稼働させて 次の収穫があるまで温度管理しながら玄米を保管する用途である。米が低温となる為 夏などは半日は置いて常温に戻してから、精米する。そうしないと米が砕けるなどのトラブルを引き起こす。この低温庫が梅雨・高温期の影響などを受けていた米の味を それまでと画期的に変えた。

 そして貯蔵用米袋の変化も大きい。20年ほど前から袋の紙に防虫成分を浸透させたとのことで、詰めた玄米での「コクゾウムシ」などの害虫発生が無くなった。おじさん達は自家消費なので 袋を再使用などする。効果は2年以上3年未満維持されると経験している。特にもち米は長期に保管するのでよくわかる。三年目を過ぎると効果が無くなり、コクゾウムシなどが発生する。穀物輸出入でのハーベストに近い薬剤と思っているが、今のところどこからも異論・意見のないことから・・食品衛生上安全な物質であると考えている。

 現在の米は 昔のブリキで出来た円筒貯蔵庫で常温保管していた頃の米とは 春から先の状態が違う。ばあ様が米櫃(こめびつ)にトウガラシなど色々を入れて防除しても、コクゾウムシなどの駆除できず困っていた時代が懐かしい。

 現在の政府米は低温倉庫で空調管理されているので、水分などを除けば 新米ほどではないが・・年度産米と古米の状態はほとんど変わらないと思っている。大臣がおにぎりを食べて確認したとの話であるが・・十分コストを掛けて保管・維持されているので、旨いまずいが素人に判るほど明確ではない。それよりも 炊飯器の力と米を研ぎ浸水セットする人の影響が大きい。

 逆に 常温保管で春先からの米の味の変化があるので、買いだめと言うか?転売屋などは売り急がないと 国内では売り先つまり米の変化を知る購入者からは、足元を見られて損をする可能性も高い。こんなことに手を出すのは 中国系など外国人が多いと思っている。何をやっても稼げれば良いなどと考えることは止めた方が良い。おじさん個人の思いであるが、人の生存に不可欠な食料品で ゲームをすることは許しがたい。

 米は生鮮品 何時までも高いと持っているとやられてしまう。「頭と尻尾はくれてやれ」との株の格言を思い出す。しかし ダボハゼの如く 諦めが悪いのが中国系・・まあ 頑張れば良い。昨日もアイホン転売目的で購入していた中国系社長の会社がニュースに出ていた。口が悪く差別的と言われそうだが・・中国系の方は「利に敏すぎ」、一緒に暮らすには問題を起こし易い。しかし 同時に若い日本人の方もいるかも?とは思っている。瑞穂の国との米作りの伝統・そして日々の生活で味わう農産物の出来る過程を知らないので・・米など食に対する考えを持っていない世代でもある。おじさんに境界について指摘して来た市の管理職が農業経験がないので、地図と現場を見ても判断が付かない。そんな世代が偉そうに言うのだから・・・面倒な時代である。

 食料品は少しの不足でも暴騰 少しの豊作で暴落する。人の食べる量は有る程度決まっている。TVなどで放送されるキャベツなどが豊作になった時、キャベツの上からトラクターで走る。そんな光景を思い出せば理解できると思う。米は日持ちするが・・基本米も同じである。米の価格の高騰も基本的に同じ構造である。

 食管法は 戦後の食糧難を防ぐ政策であったが、化学肥料・品種改良により多収となり、米価の暴落を防ぐため 政府が買い上げ米価をコントロールしようとした。余分な米を飼料にするなどの 逆ザヤに振り回されて廃止に追い込まれていった。そんな時代から米の消費は落ち、現在は一人当たりの消費量は年間50kgと言われる。おじさんが子供の頃は現在の3倍近い消費だったのが・・そんなことの 結果である。

 米の値段が 農水省の政府備蓄米放出を受けて上がったとのこと、バブルの最後と同じで損と言う「ババ」を引きたくないからであり、狙ってゲームをしているからである。ウルトラマンの胸のカラータイマーと同じで時間(期間)が限られているからである。ここは今年度米に合わせて 黙って早期に出すと・・市場の米の量が多くなり、売り買いのゲームが出来なくなる。為替介入と同じで 黙ってやらないとハゲタカさんは死なない。農水省とマスコミ 分かっているようで分かっていない。出荷時期を質問されて答えるのもバカであると感じ、最低「遅くとも・・」と予定日に付けない正直者? いやいや・・どちらも平和ボケ。

農作物 人が努力しないと生まれぬ「糧」と

忘れてはいけないことである

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です