中国の不動産は 誰もが購入できるように中国政府は金融面で金利を下げ、都市戸籍などでの優遇などの飴を出しているのだが・・これだけで解消することが出来るのか疑問が湧く。まず無理だろうとおじさんは見ている。唯一の方法は国が検査して、不合格の建築物はドンドン潰せば良いと思っている。しかし費用が過大で・・清算し切れないだろうとも思っている。おから工事と呼ばれた手抜き工事が隠れているだろうし、バブルはディベロッパーと地方政府などは癒着して進んだので、苦しいだろうなと思っている。解決する一つの方法は 作られた5000万戸の未完成・不良物件を点検し、不良なものは潰し清算するしか解決方法はないと思っている。中途半端な解決方法のみしてる様で・・復活できる訳がないと思っている。

 建築について 法で定めて半ば建築の安全を保障する日本の建築物のようなことはないと思っている。これは地震国だから制度的に定められているが・・・ネットの写真・記事を見ていると中国内では怪しさが溢れる。建物・高速道路・橋の倒壊など「おから工事」の記事が溢れてる。

 中国の不動産と呼んでいるコンクリート構造物についておじさんは日本の同等の評価は出来ないと考えている。古いものは時間をかけキッチリ作られたものもあるだろうが・・中期以降のものはそれなりの信頼性しかないと思っている。極端な話 竹を異形棒鋼の代りに使用している話だけでも恐ろしい。実際に建物に経年変化で割れが走れば 水が流れ込み竹は腐っていく。同様に鉄も錆びるがコンクリートからのアルカリ成分と化学変化し、腐食スピードは遅くなる。また床などの配筋不足を見ると 床などの寿命も想定が付く。水多めの「しゃぶコン」あるいはセメント不足のコンクリートなどではまともに100年の寿命を迎えることは難しい。

 土地は借地とその使用権、建物の区分所有権などを対象とするので、建物躯体に瑕疵があれば絵に描いたような 疵物(きずもの)を売買しているのと同じである。という訳で 建物躯体を引き取る客に 誰が住宅として保証するのかということが問題になる。基礎工事を筆頭にコンクリートで覆われ 見えないものを評価するのは金も時間もかかる。潰れかけのディベロッパーの保証では話にならない。

 既に客に売られ ローンを払っている客から見れば、事実上倒産して工事内容が怪しいことだらけ・・普通の感覚で言えば住宅ローンの制度設計に問題があるといえる。建設資金を集めて再投資するための 自転車操業的な住宅ローンを制度化した国家に問題がある。

 国に金があればどんどん清算して スクラップ&ビルドすれば 再度GDPも稼げるが・・いかんせん外資が抜けて 金のない「かすかす」の状態である。中央銀行である中国人民銀行は9月24日、短期金利や住宅ローン金利の引き下げを含む一連の金融緩和策を発表した。経済の停滞が深刻さを増す中、不動産市場を中心に企業や個人がお金を使いやすくする策を出したようだが・・焼け石に水との感しかない。

昨日から 中国政府は金融機関への大規模な資金投入・てこ入れが行われ、株式市場などは好感し株価上昇しているようである。しかしGDPで3割を占めていた不動産への見直しがないので、いつまで持つのやらと思っている。市中に金のない状態に金が回る一定の効果はあるが、金の流れる先でまた詰まることも考えられる。不動産の品質を無視して続けても、ビル倒壊という内在するリスクはこれから先にも解消されない。伝統のおから工事恐るべしである。

行くとこまで行かないと・・収まりません!

投稿者

おじさん

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