サトイモの地上部を除き、その上から藁(わら)を被せて保温し、その上にシートを被せて越冬させたものを掘り返した。秋に掘り返すと小さな根が多く出ているが、今のシーズンだと少ない。掘り返す途中気付いたのであるが、根切り虫が多いので彼らに食べられてしまったのかと想像している。逆に言えば畑全体の根切り虫を集めてこの時に退治しているのかもしれない。

 農作業をやったことのない方なら根切り虫と言われてもピンと来ないかもしれない。カブトムシの幼虫を小さくしたようなもので、蛾の幼虫である。これが作物の根っこを食べるので場合によっては作物が成長阻害を受ける。

 掘り返したサトイモを畑の一角で井戸水で洗い、一輪車の舟に乗せてその上でさらに洗う。そうして車庫の一角に運んで乾燥させる。今月末がサトイモを植える時期でもあるので、納屋の中のサトイモの残りを確認すると無くなっていた。奥さんに聞くと使ってしまったとのことなので種芋までが無くなっていた。こりゃあ 今日取って来たものから種イモを確保しないといけないことになった。

 昨年は親芋が捨てるほど残っていたが今年は違う。毎年どうなるか分からないのが家庭菜園である。このサトイモ何時から作っていたのか分からない。ばあ様が知人から頂いて植えたのが最初だとは思うが・・50年以上こうして継続している。品種もセレベス・ヤツガシラなど聞いたこともあるが、これとは違う。ばあ様が植えてきたが・・今は名前も判らぬ品種に収まっている。

 昨年は育てるにあたり 少雨に猛暑と乾燥に悩まされた。今年もどうだろうか?とは思っている。昨年の経験からは脱プラスチックと思いながらも マルチをするべきか否かに迷っている。管理と乾燥を考えれば方針を曲げるかと考え出している。お題目・理想だけではやれないのが現実である。

 そういえばタマネギの葉が枯れて来た。ベト病というカビが葉について生育を阻害する。無農薬としたいので 少し早めに収穫し出した。なお 赤タマネギは耐性があるらしく進行しないが、白色の普通早生タマネギは被害が大きい。もう食べられる大きさなので問題ないのだが・・もう一つ大きくなってもらいたいと思ってしまう。今年も多雨・高温の春先が恨めしいことになった。それでも無農薬で・・この状況は良しとしたい。中生(なかて)・晩生(おくて)そして赤タマネギは耐えて・・頑張ってくれてます。全くないとは言えず・・ちょっとやられています。

ベト病にやられた早生タマネギ 直径10cm前後です。今年はマルチなしで挑戦中。物差し代わりの種袋。

適切な対応

 世の中には適切な対応と言われて疑問が浮かぶことは多い。例えば家のドアノブなどで鍵穴のシリンダー部分にはCRCなどの潤滑剤スプレーは使わないでとの話がある。カギに鉛筆のカーボンを付けて個体潤滑が良いとされTVなどで豆知識として多くの方が知っている。しかし環境・使い方などによってはシリンダー以外の部品に錆を生じ 動きが悪くなることもある。そんなときにはやはりCRCの出番となる。

 おじさんがそんな訳で ある時自宅のドアノブにCRCを使っていると奥さんがダメと言ってきた。鉛筆が云々と始まる。

 動きの悪くなる主たる原因は 奥さんが調理中に納屋の冷蔵庫に行くときなどに、塩分・食材の汁などが付いている濡れた手でドアノブに触るので、ノブ部品間の隙間から侵入して錆びたり、汚れが付いた結果と想像している。そこには鍵のシリンダーは関知しない。仕方がないので奥さんに説明すると・・理解したのかしてないのか?自分が原因の一端と聞いて機嫌が悪くなる。

 防止するには奥さんがドアノブに触る前に手を拭くなどすることだが・・言っても聞かないのが、奥さんである。人間が素直なのか否かは別にして、基本的行動などは省略されて行く事が多い。そして 「忙しい」と言い出して弁解するだけである。今更奥さんを直すのも難しいと思い、おじさん黙って手入れだけするようにしている。

投稿者

おじさん

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