このところマスコミは忘れてしまったのか CO2排出量について報道しない。コロナ旋風が吹き、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機で、世界で経済・開発などはとん挫し、エネルギー確保に奔走し、省エネ・CO2排出量削減など 何処かに吹っ飛んだ。
現在 気候的にはヨーロッパ方面は暖冬となり、引き換えにアメリカは厳冬となっている。幾分ラッキーという状況である。ロシアと蜜月な関係を築き、エネルギー不安のなかったドイツが一気に落ち込んだものの、どうにかLNG手配の目途が立った状況である。
TV CMでは欧州系メーカーはEV電気自動車を出して、イメージ戦略を展開しているが・・環境問題でディーゼルエンジンを持ち出した後遺症は今だに続く。実際のエンジン開発が頼りないことになっている。
日本のメディアが報道しないので、ヨーロッパの実情はほとんど日本人に知らされないままである。そこに環境に「一言」言いたい あるいはヨーロッパ車好きとの怪しい方々が発言を繰り返すというおバカな状況になっている。
最近 福島のアルプス処理水の放流ついて通産省がTV広報を初めた。正しい考え方も伝えなければ、伝える努力がされなければ台無しになる。まあおじさんも人のことは言えない。奥さんに愛してますと言った最後は 遥か昔で忘れた。
横道にそれたので・・反省しつつも・・日本以外は真っ当に取り組んでいないのが現状である。日本の消費者・メーカーは立派と褒めまくりたい。日本以外と日本のメディアは反省しなさい。
ヨーロッパ
01年から19年までの20年間に日本の自動車産業は、CO2排出量を23%も削減してきた。それは軽自動車やコンパクトカーへのサイズダウン移行と、ハイブリッドの普及による明確な成果である。
日本の消費者とメーカーの努力でなされたものである。ところがメディアは報道しないし、政府も評価しない。逆に考えれば車の小型化などは、自動車産業全体の売り上げは相対的に落ちることにも通じる。つまりGDPから考えれば、「小さいことはいいことだ」と既存の「大きいことはいいことだ」からの変化となり、付加価値の合計額が下がることを容認したことになる。
おじさんが 経済成長一辺倒と言うか日本の低成長は問題と、単純に判断することへの疑問である。
同じ期間に米国は+9%、ドイツは+3%とCO2排出量を増加させてきており、原発大国として意気軒昂なフランスですら削減幅はたった1%にすぎない。欧州で最も成果を挙げた英国でさえマイナス9%と、日本の半分にも達していない。
正直 お題目だけの世界はどうでも良いと思います。理由が分かればそれで良し。
低経済成長・・結構じゃないか!
日本が脱退したIWC国際捕鯨委員会も理念は 最初は捕鯨国が鯨を資源として守り、管理することだった。捕鯨をしない国を加え、多数決で捕鯨を禁止弾圧した結果を思えば・・まあCO2排出量削減も同じ様なものだった。理念が変質しないことを祈るだけです。