近日 出光・コスモ石油と製品試験結果の捏造が相次いでいる。おじさんも 元燃料会社社員なので試験担当部署にて1週間ほど新人研修させられたことがある。その時の体験から「まあ 心配ないレベル」だろうと思っている。この一連の事件は JISに決められた試験をこなし切れないことから発生したと思っている。おじさんが在籍したのはバブル時代なので社員の数も多かったので器具・機材があればなんとかこなせたが、現在はどうかなと思っていた。試験担当者の数も減っているので、数も多く時間がないと‥端折って、計算上でやってしまうだろうと思っていた。

製品出荷時の確認試験不足が引き起こしたことと思うので、反省して再度の奮起を期待したい。

場合によれば JISに決められたルール自体が古すぎることもあるので、今の時代に合うように変えるべきと思う。

製品出荷

原油タンクの原油性状を確認後、蒸留・分解・脱硫などの工程を経て、半製品タンクに落としていく。原油により収率と呼ばれる各油種の比率は大体決まっている。その後 流動接触分解・アルキレート・改質・脱硫などの工程を経て、半製品タンクに中間貯蔵する。

出荷する際は半製品タンクのものを計算上混ぜ合わせて作り、コースタル(沿岸)タンカー・タンクローリーなどで出荷する。その過程でタンクローリーなどは量が少ないので製品タンクを用意するが、コースタルタンカーなどはラインブレンドして積み込んでいく。なおジェット燃料などでは さらにコアレッサーなどで水分を除去していく。最終的な保証するサンプルは積み込む際取ったサンプルとなり、毎日試験担当部署まで運ばれていく。

サンプルは客先・船ごとに取られ 試験室に送られてくるが、製品では恒温槽に保管後と言うものもあり・・時差があったり、客先荷上げまでの連絡など時間的に難しい。

そこに会社が残業ダメよとなれば・・怪しいことも出て来る。

購入して使っている立場からすればとんでもないことだが、製品出荷時必ずオバースペックになるようにブレンド比率を決めている。従って大きくコケる結果とならないことを知っているのでおじさんは気にしていなかった。

でも・・正しい真面目な保証からは認められない対応と思う。人をケチるな!人をケチるなら自動的試験が出来るように機材を揃えよということである。

JIS

おじいさんが研修を受けた際、オクタン価を調べるエンジンが試験室にあったことを思い出した。一応 近年まで設計を生業として暮らしていたので、JISのハンドブックは古いながらも各分野を常備しているので調べた。

JIS K2280 1996 に前記のエンジンによるリサーチ法として規定・改定されている。規定・改定された年月日は おじさんが会社を辞めた後であった。おじさんが 20代で研修を受けた当時でも、今はガスクロ他計算で算出できるからと・・・実質 お飾りであった。

時代が代わればそれなりに改正していかないと ダメと思う。石油業界全体の組織・基準が古すぎる。それとも石油燃料も終わりが近いと、サボっているのかもしれない。

投稿者

おじさん

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