最近 パソコンを立ち会上げる際 家の住み替えについて広告が出て来る。家を建てて住んで10年ほどの物件を 不満が出て来たので、住み替えるという内容である。親も駅近マンションに住み替えるという内容で・・以前買った住宅が高額査定で実質負担0円と言うような内容である。

おじさんこんな広告に乗る馬鹿が多いご時世なのかと思わずにはおれなかった。

たった一言で終わる「訳がない」

親はローン完済

親はローンを完済しているが、若い方はローン返済は終わっていない。実際10年ではほとんどのローンは元本未返済である。実際購入時の金額が残債として全額以上残った状態と見込まれる。

住宅の減価償却を考えれば最初の10年であるから比率的には最も減価償却が大きい時代である。家の部分の評価は大きく下がり、近年では地価のキャピタルゲインは多くの地点では見込めない。

実質の返済額が大きくなって、ローン期間が延びるだけである。

家と言うものは満足することがないものである。おじさんの父の行動は住んで1月もすれば・・気に食わないところが見つけると、父はスグにいじりだす姿を見て来た。

父は不動産屋を営んでいたので、グループというか常時建売・リフォームを頼む大工・左官その他建築業者と繋がっていた。従って仕事が無ければ、無理やり確保して便宜を図っていたので・・自宅は弄り放題であった。結果 おじさんの父は家を5軒ほど建て替えて住んだ経験がある。おじさんもその子供なので社会人に成りたてでも、銀行が住宅ローンと同じ金利でローンを組んでくれるので、早めに支払・体験してきた。

家とは難儀な物であり、隈研吾が設計しようが 自分で基本レイアウトを決めようが住めば不満が出て来るものである。ああでもないこうでもないと言う代物である。それをみんな我慢しながら使っていると言うのが正しい。

査定

査定金額で不動産屋が自社で買い取ってくれることは多くない。ほとんどはこの価格で売り出しますと言うだけである。弊社は仲介をしますと言うのが、不動産屋のポジションであり不動産屋が宅造あるいは客付け済で責任を持って売り買いする場合は、保証金あるいは手付を入れる。

査定なんぞは タダの客の押さえ込みの「セリフ」のようなもので、実質は「申し訳ありません」で客が困ろうが泣こうがどうでも良いこととなる。信用の「から証明」のようなものと考えて良い。

おじさんも元業者であるので、言葉が軽く・・アコギなことをする業者がいることは否定しない。今時 こんなチンケな広告に釣られる消費者がいるのかと・・複雑な気持ちである。

設計業を止めた時、もう一度不動産業者になろうかとまで思ったが・・負の遺産の発生を恐れて止めている。取引完了後の物件に瑕疵(かし)があり、おじさんは亡くなり 子供のところに「錯誤・瑕疵があった」と怒鳴り込まれることは避けたいと思う。

死後の悪名は・・嫌であり、都会なら可能だが 田舎では無理なことである。

投稿者

おじさん

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