土地・建物など 今の時代は投資対象としては基本いけないものである。高層マンションなど異論はいろいろな物件であるかと思うが・・長期ビジョンで考えた場合お勧めできない。鉄骨ALC構造の長期補修に対する保守補修工事について定形化されていない。下手すればスクラップ&ビルドの如き管理が良い場合も想定できる。ALC板は断熱・耐火性も良く優れた素材であるが、繋ぐ箇所での防水を含め塗料などでの防水確保が重要である。外壁にガラスなど他の素材を用いても継ぎ目のコーキングなどに不安が残る。実績上ではALC板単独では50年は大丈夫とは思うが、防水を担保する塗料・コーキング剤などの寿命を考えれば不安は消えない。どう高層に足場を組んで施工していくか?価格は修繕積立金で賄えるのか?難問が次々湧いてくる。

過渡期である物件への投資・購入は慎重であってしかるべしと思う。不動産は右から左と換金できる代物ではない。タイムリーに金を用意できるのは 銀行に抵当として差し出した場合くらいである。価値の変動・減額が緩やかなものが良いと思う。

おじさんの子供も 戸建てよりもマンションが良いとよく言うが、リタイア後の年金額を考えればマンションには疑問符が付く。管理費・修繕積立金など 現状ではどんどん上がっているようなので、果たして自己所有でも 年金生活者に終生負担が可能か?と思っている。

不動産物件も過渡期 人生も過渡期 どこをどう固定して永らえるかを考えることが、これからの家づくりの要点としたい。

不動産

人口減少局面にあっては どうしても不動産価格の値下がりは止めようがない。特に高齢化が進み 人口減少し易い田舎ではどうしようもない。従って一般的な方々を相手にしないというような特色などを打ち出さないといけない。

物件を購入あるいは利用するプレイヤーなどの見直ししかなくなる。日本人同士から日本人と外国人と言うような組合わせの多様化を必要とする。また賃貸でも新たな居住者・外国人など取引相手の多様化をしなくてはいけない。利用形態もシェアなど共有・契約の短期間化・サブスクなど多様となる。従って既存の法令で縛り切れないことも多くなる。

蛇足であるが、隣地などが管理不足のため、被害を受けることは多い。良好な住環境を守るためにも隣地の植物繁茂・物品の放置などには注意が必要となる。早期に隣人に相談することが大事であるが・・外国人であれば 日本国内に不在、慣習などが通じない問題も発生しやすい。

その解決法を探せば不動産の証券化と管理会社化が思い浮かぶが・・田舎の地価低迷状態・物件自体の価格では考えるのもアホらしく、都会なら可能か?と思う程度である。

自己使用・居住のための購入なら問題はない。居住以外の目的では借りることが良い時代である。しかし 現在の高齢者の賃貸入居は難しいことを考慮すれば、50歳過ぎまでには「終の棲家」を入手して置くことをお勧めする。隣を見て 慌て急ぐことはないと思う。

不動産と言えどもタダの利用物である。個別の事情が大きく影響する。

大家

円相場・人員整理・業態変更など企業は大変な努力をしている。こんな時代に大家になろうとするご奇特な同級生がいた。家賃収入で老後安泰と考えているらしいが、正直 人の出入りも少ない田舎で賃貸で儲かるということへの疑念自体が分かっていない。出入りの多い都会でも駅から徒歩20分で賃貸では敬遠される時代に・・何を考えているのか?市場性のあまりないものではどうにもならない。

住宅メーカー・大東建託などの目論見書でコロリと騙されて、店子(たなこ)が2巡したところでそのまま空き家となっている物件の如何に多いことか。先日おじさんに聞いて来た同級生に、大家をやっている知人を紹介した。真っ向から否定するのはブログでは行うが、実生活では何かあるといけないので直言は避ける・・小市民として暮らすことが一番である。

大家 店子の無理な使用による破損・夜逃げされたら泣くし、一括借り上げ家賃保証も突けばボロが色々出て来る。世の中 正直者・律義者だけが生きているのではない。

そういいながらも黙って世の中の動向を探り、逆張りもありと思う茶目っ気は おじさんまだ健在である。でもウルトラマンのカラータイマーが思い浮かび・・「20年後」を想像して「勇者」にはなれないようです。