昼のニュースで 地震後の宮城県内の断水と給水についての報道がされていた。春というのに並ぶ列に降る雪と厳しい状況が見えて来る。断水すれば調理・入浴・トイレと生活打出来なくなる。日本全国で水道管の耐震化工事が進められようとしているが、なかなかはかどらない状況でもある。早期の復旧を祈りたい。
おじさんの散歩途中に水道管更新工事を実施している箇所があり、見る限りどう見ても過酷であると思う。昔からの路地で横は蓋をした水路である。昔埋められていたパイプは50A程度の本管で幅員2mほどの路地に埋められている、時代とともにガス配管が併設され両側の宅地にそれぞれから横に伸び得いる。ユンボと言われる掘削機で掘り起こしていくが、本管を交換し枝配管を繋ぎ変えるのは、ほとんどスコップでの手掘りと言う状況であった。ユンボのバケットを手掘りした土砂受けに使っていた。まさに「冗談だろ」という風景である。
知ってる水道屋さんなので横を通り過ぎながら「大変だね」と声を掛けたら、「来る?」と言われたので手を振ってお断りした。おじさんと同年代以上が半数以上・・厳しい作業と見ただけで尻込みする。
何事もお題目を唱えるのは簡単だが、実際は厳しい。
ニュースで宮城に降る雪を見ながら、サラリーマン時代 新潟と金沢の油槽所を担当していたので、冬の雪に散々苦労させられたことを思い出す。
雪との戦い
北陸に限らず、新潟や東北・北海道などの豪雪地帯に住む人々は、昔から雪との戦いに英知を出して来た。そして屋根の雪かきなど、注意と勇気そして体力がないと無事に過ごせないことが多い。
その努力と工夫などは、関西・東京の人間の想像をはるかに超えます。
たまに雪国で暮らしたことがない方が、居酒屋談義ならいざ知らず、その厳しさを捉えられないことを不幸に思う。やはり暮らさないと分からないことが多い。
おじさん 知人に北海道の方がいたのだが、ある時実家がなくなったことを聞いた。北海道の日本海側は雪も多く、地面も凍結する。実家に人が住まなくなると、家の管理が出来ず家が傾くと同時に雪に押しつぶされるそうである。おじさんの住む土地では家は傾きつつもそれなりに維持されている。雪は自然の摂理のごとく、人々の思い出も消していくように思えた。
「都会のモンが雪をどんだけ知っとるちゅうんや? ダラか」で終わる話です。金沢では「ダラか」と言われたら「あほか」位のニアンスです。おじさん最初聞いた時、意味が解らず「あほんだら」と聞いてわかりました。