何事にも適齢期というものがある。オマケに適齢期は時代・仕事・友人などにより変動するものである。個別の要素が強いので、個人が決めればよいとは思っている。

また適齢期というものは過ぎて気づくことが多いので、ある程度は普段から考えて置き、後は思い立ったが吉日で乗り切るのが良いと思っている。

基本的に転勤がある場合は、住宅取得は急がない方が良い。

そして住宅については就職した会社の処遇により大きく異なる。結論を言えば、大きな会社で給料・処遇が良ければ「楽」というところである。これは否定できない。

最近 自分の人生を振り返り、あのタイミングで良かったのかと思うことがある。それ故 自らに反省を覚えつつ書いていく。なお おじさんが家を建てたのは、26歳の時である。就職して時間が経っていなかったので、公庫融資は受けられず 父の保証で銀行融資を受けた。

現状 多少くたびれてきたが、雨露をしのげる。もちろん借金返済は終わっており、抵当などの乙区欄の設定は空白となっている。もう一回頑張ってリフォームとも思うものの、別に事務所があるのと教育費用でやられて気力もお金も出ない。

住宅を手に入れることは 何歳までにとか、子供が生まれてなどと、自分を追い込まないことが大事である。しっかりと自分の生活に合わせて計画すればよいと思う。日本人は隣百姓的考えをよくする。隣がするからと無理に始めると痛い目に合う。

また長寿化を見越して計画するのが良いと思う。ローン設定と個人の経済事情の間で相反することも多いので、よく考える必要がある。過去の常識に捉えられてはいけない。

年齢による制限

結婚・住宅建設など一生続くというか長期にわたって考えないといけないことも多い。現在 賃金・雇用形態が定年・引退までに大きく変化していきそうな時代である。

住宅を建設して、住宅ローンを30年支払ってやっと自身のものと出来る。それまでに繰り上げ返済まで出来れば問題ないが、出来ない場合は差し押さえられ、任意売却・競売に付され失う。差し押さえを受ければ評価損が発生し、清算できても余計な借金がさらに増える。

夢のマイホームを支えるには、継続的に支払い続けることが出来る「稼ぎ」がないと難しい。また 支払い終期は70歳まで働けるとしても、健康と老後の余裕を考えれば60歳までとしなければ無理がある。若くなければ会社倒産などの場合、素早い対応が取れない。また歳を取ると無理して働けない。

従ってローン期間を考えれば、住宅建設は60歳―30年=30歳となる。

ところがこの年齢では世間に誘惑が多く・・余程自制する力がないと貯金など出来ない。また遊んでお金を使う価値感を体験していないと野暮な人間になってしまう。バカやって置かないと人生の楽しさもいくらか減ってしまう。

この制約を外すのが自己資金であるので、30歳前後から貯め込んでおくことが重要である。しかし近年の年齢による処遇の制限などを考えれば、単純に投資・貯金で貯め込んでもお金だけでは限界がある。やはり自己への投資・勉強など、多角的あるは知識の貯金を考えることも大事である。金に固執するだけでは、体に固執するだけでは、人間全般を伸ばすことが出来ず、人として最終的に手に入れたいもの(人により異なる)が手に入らない。

最近の雇用を考えると50歳半ばで役職・昇進制限、60歳で役職定年そして嘱託と想定できるので、後は貯蓄と出世次第と思われる。またローン設定などは年収と勤め先のこともある。起業独立している場合は、さらに取引銀行を使うなどの制約も発生する。

住宅手当

重要な要素は勤める会社の給料体系などが、会社規模によって家賃など生活負担が違うことである。おじさんがバイトしている先の40歳代の店長の年収が、450万円ほどと田舎では標準と思われる。しかしシフト表を見ると30時間近い残業ありである。従って残業がなくなれば400万円を切るようである。年収はボーナス込みのため毎月の給料は約25万円であり、社会保険・所得税を除けば手取り20万円切りとなる。ここから田舎でも5万円前後の家賃を払い、固定的費用を負担しつつ 家族を養うのである。

普通 毎月の給料の中から、頭金を貯めると考えれば、会社が出す住宅手当によって負担感は大きく変わる。おじさんの勤めていた会社はそれなりの事業規模の会社であった。その為 サラリーマン時代の経験では住宅手当として、持ち家であれば2.5万円、借り上げ社宅では半額以上が補助された。当然 借り上げ社宅も職位職能・家族構成・勤務地域により広さ・間取りが制限されていた。それでも東京であれば家賃が10万円以上であったが、3万円程度しか負担はなかった。

この辺りが勤め先による実質的落差を生む。貯金などを貯めるスピードは圧倒的に差がつく。家賃を全額近く負担する方と一部負担で済む方では、決心した後の余裕資金が異なるから当然である。給料の額面だけで決まらないことは多い。

大手とローカルな企業では処遇が異なる。どうしてもローカルな企業では蓄えること、会社からの住宅補助が少ないなど家を持つ際は厳しい。

以前に書いたが おじさんの若い頃の人気就職会社は全日空(ANA)であり、仲の良かった同級生が勤めっていた。東京時代はそんな同級生3人が持ち回りで定期的に集まっていた。その際 住宅の話が出てきて 財閥系の重工会社勤めは中央線沿線の社宅。おじさんは千葉県市川の借り上げ社宅 そして全日空(ANA)社員は住宅手当ありで自己契約マンションであった。実負担の話が出たとき、全日空勤めはその席での会計を奢れと言った。詳細は・・書かない。この辺りは就職してみないと分からないことである。財閥系は歴史が資産を隠して豊かな福利厚生・社宅を誇っていた。燃料屋は消費拡大の中 しっかり稼いで社員に還元してくれてたようである。

なお おじさんの後輩で、電力会社に勤めていたのが 嘱託になって家を一括キャッシュで建築した。土地は親と同じ敷地であり、土地代は無料である。それまで社宅にあるいは借り上げ社宅で、しっかり資金を貯めていたらしい。彼曰く「これで死ぬまで大丈夫」柔らかい考え方が大事と思う。長寿化を考えれば、これが良いとも判断できる。

早めに自宅を建設したが 転勤に伴い賃貸した結果、後悔のもととなった友人もいる。借りた方の育ちなのかマナーを心得ないのか、それなりの修繕負担と家族の思い出がなくなったようである。またおじさん家同様 時代の変化についていくのが難しい。また経年劣化も目立っている。

そんな訳で 転勤があるなら住宅建設は急がなくてよいと思う。

投稿者

おじさん

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