ウクライナの幕引きはどうなるのかと気になりだした。始めてしまった以上、何とか落としどころというか 終わり方を考えないといけない。劣勢というかウクライナの抵抗に負けてロシアの侵攻スピードが落ちると同時に補給なども不足するようである。ロシアは今までの市民を攻撃しないとのお題目など どこ吹く風になってきた。軍事上は多勢に無勢と基本的力が違い過ぎるので、ロシアの補給が順調になればキエフは包囲されると思う。
こうなるとウクライナのトップであるゼレンスキー大統領は苦しくなる。自らはキエフを脱出して継戦したいのは山々だが、ウクライナ国民 特にキエフ市民の犠牲を考えるとどうするべきか?ということである。プーチンのような「裸の王様」であれば考えることもないが、人々から選ばれたゼレンスキーにはキツイと思う。
彼の取れるキエフ陥落後の終結パターンはゼレンスキーには次の3つと考えている。他に戦争継続・プーチン失脚もある。
・ロシアに降伏して、自らは他国に亡命する
・ウクライナ国民の犠牲を覚悟して戦い、自らも名誉の死を願う(ヒットラーなど)
・ロシアに降伏せず、次の国内拠点に移動し戦う(毛沢東・スターリンなど)
・ロシアでのプーチン弾劾・失脚
もちろん細かい所を変える策もあるかと思うが、このパターンが中心になると思う。
トップに立つ者の苦しみと察する。
電撃戦失敗
プーチン大統領がウクライナ侵攻の開始を宣言してから2日後、国営ロシア通信は、「ロシアと新たな世界の到来」と題した論説記事を配信した。「ウクライナはロシアに戻ってきた」「反ロシアのウクライナは存在しない」などと、まるで戦勝を祝うような内容だった。記事は現在は削除されている。
プーチンは侵攻開始から48時間で、ゼレンスキー大統領率いる親米欧政権を崩壊させる計画があったことを示唆している。プーチン氏は侵攻前の演説でも、ウクライナを「失敗国家」と見下していた。大国ロシアの部隊が攻め込めば、首都キエフなどの「無血開城」も可能だと踏んでいたフシがある。
逆にウクライナ軍はもとは同じ軍事教育を受けていたので、ロシアの作戦行動を理解、逆襲・反撃できる要素が初めからあったように思う。孫子の「敵を知り・・」ということである。
2日ほど前から 車列が64kmと聞くとダメだこりゃとおじさんは思っている。戦車なんぞは外部タンクを背負っても、400kmで精いっぱい リッター当たり1kmが関の山の燃費である。2日ほど頑張って使えば、燃料補給してやらないとタダの鉄くずになる。
また写真を見ていると戦車・装甲車・自走砲とトラックなどの構成のようで、昔風で言えば機甲機械化旅団というようなものである。人も多くて補給がなく、寒冷な屋外で燃料なしのキャンプ お気の毒というほかない。
おじさんなどは我儘に補給がないので、進軍を止めておくのが良いと現場が判断したようにも思える。止まって時間を稼ぎ、停戦合意などウクライナの大局を見定めた方が、ロシア兵自身も命を危険にさらさず、ウクライナに出撃しましたとの理由にもなる。
・・まずはこんなお気楽者がロシア兵の中心とは思わないが・・
ウクライナも 全体が渋滞して停車している位置は分かるので、戦車はなくてもそれなりの長距離砲で絨毯砲撃すれば・・と思うが しない。砲撃地点の判る砲弾弾道レーダーなど ロシア側にないようなので、反撃もないと見込めるにも関わらずである。これは ウクライナ側に大砲などの攻撃手段はないと考えるしかない。対戦車ミサイルなど防御手段しか残されていないと想像している。このまま続けては市民の死傷が増えるので、ウクライナは降伏し 戦略を非対称戦ゲリラに移すしかなくなる。
微妙なバランスの中で電撃戦は停止中と思っている。プーチン首脳部と監視の厳しい部隊が未だにバカをやってる可能性が大きい。
デジタル化
現在話題になっているのが、ロシア軍の無線通信のアマチア無線家による傍受ネタである。民間のスマホでもスクランブル・暗号化されている。軍用通信機を傍受されてしまうなどは想像できないことである。それが現在ロシア軍の真実と分かり、ネット情報で照合すると事実確認できるとの由、下手すりゃ東南アジアかアフリカ諸国の軍とレベル。
これじゃウクライナが即応対応・反撃出来るのが当たり前と分かります。極東から送られた部隊も多い様で、戦車・装甲車などの兵器類も旧式が多いと判断してましたが、通信など電子関係も遅れた部隊に引きずられるのでそれなりなんだと理解できました。
今回の戦争はネット環境の中で多くの事柄が晒されています。下手すりゃ情報機関が決死の覚悟で得た潜入ネタも、住民のSNSアップ写真で出て来る。SNSでお互いが宣伝合戦しようとしても、AIで過去情報との整合性を取り選択すれば真実に近づく。
こうなった時代に隠し続けるロシアは事後の社会的騒乱が気になります。まあ 物事隠さない方が身のためと思うおじさんです。
それにしても ゼレンスキー大統領 SNSの使い方がうまい。彼は 現代の政治家です。逆にプーチンを筆頭にロシア首脳部 兵の死傷が多くおまけに大義もなく、戦後処理が大変かともいます。まあ 他所事です。
他所事とは言え、日本でもウクライナを応援する意思があろうとなかろうと・・電気・燃料・小麦などの高騰などは覚悟するしかない。グローバルな時代致し方ありません。
やっぱり戦争はいけません。多くの人が不幸になる。でもプライドを持って戦うウクライナ人に伝えることは、簡単なことではない。