おじさん 中年の頃 裁判所に公告確認のため行った。偶然 サボった裁判所近くの喫茶店で、知人が離婚調停における時間の調整中に出くわしたことがある。旦那側の浮気による離婚で、浮気相手に子供が出来たという生々しいことまで聞いたのだが・・・不思議に思った。恰好がイケイケ過ぎるのである。赤いコートにバッチリメイクであった。

以前から知っているので、遠慮なく「慰謝料取りたかったら哀れな奥さんにならないといけないのと違う?」と言った。「旦那に後悔させてやる!」と返ってきた。「離婚は確定と決まっているし、慰謝料を判断するのは調停委員なので、旦那が後悔しても何も変わらないのでは?」「夫に裏切られた哀れな奥さんの方が、調停員の心証良くない?」などのようなことを話した覚えがある。

今思えばそこまで言うべきでなかったかなと反省している。戦いに敗れて潔く自刃しようとする武士が 美しく身支度を整えたと解釈してやることが必要だったか?と思い、言うべき聞くべき言葉ではなかった。「そうか」で済ますべきだったと反省している。

バツイチとはなるが 子供もおらず30歳前なので再婚も可能であった。実際数年後 結婚して子供が生まれている。現在は 前の旦那と彼女共に おじさんが田舎に引っ込んだのでその後の消息は知らない。

考え方

おじさんこの一件があったので、女性は益々分からないと思うようになった。その後しばらくは 離婚が決まり今更「男を見返してどんなものか?」というのが心にあった。恨みつらみがあるのは分かるが、ことが今さら慰謝料決定に至ってのことである。交渉条件を考え、有利に運ぶように態勢を整えるのが上策と思うが・・そうではなくまだ未練があったのか?過去を捨てたかった?と思った。後者を考えだすと見方が変わった。

おじさん 彼女の取っていた行動は「見栄を切った」のではと思い出した。おじさんは嫌われたら、嫌われ切った方が精神衛生に良い。目的が変われば手段・方法も変わる。ダメならダメで「さあ 次行こうか」のタイプである。人間引きずるまいと思い生きているが、簡単なことではない。過去を断ち切るための行動と理解できる。

時節柄 受験の成功と失敗などいろいろ引きづったことを思い出す。先に「見栄を切る」と表現したが、己の覚悟を他人に見せることが 引きずるのを止めてくれると思う。見栄をうまく使え!引き込むな!覚悟を見せろ!が大事なステップと思う。

投稿者

おじさん

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