Apple社の株式時価総額 3兆ドル超える。日本円で約346兆円を超えたとの報道に、これでは日本その他の国からの投資で、米国は溢れかえっているとしか思えない。中国が落ち、パックス・アメリカーナに帰っていくようでよろしくない。
逆に言えば日本の証券市場の低迷を嘆かないといけないところであるが、投資商品などの実績を見ていても魅力がないようである。
おじさんも 自らの葬儀代と思い、コツコツと言う事でNISA積み立てをしている。そんな商品でもアメリカの証券を含んで運用されている。
このままじゃ日本でお金が回ることが少ないので、国内の豊かさは制限されたようになる。国内でお金が回れば廻るほど サービスに伴い自然的に増加があるので、GNIは増えていく。国民全員が等しく潤うと言う要素が小さくなる。どうにかお金を国内で廻していく方向を考えないといけないのかもしれない。そうでなければ輸出増にて貿易収支を改善し、国内にお金を還流するなどしかなくなる。
若い方の記事を見ていると「アメリカよいよい」でドルコスト平均法に頑張っておられる記事をネットで散見するが、行き過ぎれば廻り回って 自分の首を絞めることをご理解の上挑戦されたい。
対外純資産
国単位での資産額は債務と債権を相殺した、特定の国から他の国々に対する「対外純資産額」で示される。その額についてIMFの公開値を基に世界全体の実情が公表されている。
対外純資産とは対外資産と対外負債を合算したもので「対外」とは該当国が他国に保有している資産や負債のこととなる。
全世界を対象としても、最大の対外純負債を持つのはアメリカ合衆国。次いでスペインだが、アメリカ合衆国の額が大きすぎてグラフ縦軸が足りないほどである。スペインの次はイギリス、フランス、アイルランド、オーストラリア、メキシコ、ブラジル、トルコ。経済的に難儀していることもあり、やはりそうなのかと納得出来る。
他方最大の対外純資産を持つのは、全世界で日本だった。次いでドイツ、香港、中国が続く。この4か国が対外純資産額で2兆ドル超え。さらにノルウェー、シンガポール、スイス、オランダ、カナダ、サウジアラビアが続く。
アップル
アメリカのアップルの時価総額が一時、初めて3兆ドル、日本円にしておよそ340兆円を上回りました。この時価総額 GNPで言えばドイツ(3.8兆ドル)とイギリス(2・7兆ドル)の間となっている。
なお 東京証券取引所1部に上場する企業全体の時価総額 およそ730兆円の半分近い水準に上っています。
1987年の映画ロボコップで近未来のデトロイトでは 警察の経営が民間の巨大企業オムニ社に委ねられていたという設定が・・現在では国家に及ぶ時代が来てしまった感がある。
車の生産についても世界で最も多くの車を作るトヨタと それなり生産ながら超株高のテスラ 思惑もここまで来れば流石にこれは冗談だろうと思ってしまう。アップルも完全に国内生産してるのでもない。加熱しているとしか表現しようがない。 パックス・アメリカーナ 的資本の流れ、年寄りには先行き不安を覚えてしまう雰囲気である。いつ崩れるか?覚悟を決めての挑戦でなければと考えてしまう。
極端に言えば 世界中から金を集めたニューヨークでカジノ賭場を開催して、ショバ場という名目のてら銭がアメリカ国内に落ちている状況と例えれば良いのかもしれない。金融資本主義の究極の形かも知れない。
日本も「より良いものを お安く!」との伝統の考え方を「より良いものを それなりのお値段で!」に変えていかないといけない時代である。また「お客様還元」でなく「社員還元」の時代にしないといけない世の中に変わったようである。
アメリカでは原油先物が落ちているが、日本の先物は上がって 今週からはガソリン価格上昇となる。本当に世の中がお金の動きで複雑化している。伊勢物語の第82段に収録されている歌「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」の「桜」を思わず「お金」に変えて詠んでしまった。