おじさん経済予測について AERA 2022年1月17日号の浜矩子教授の記事「拡大する日米金利差 放置すれば日本経済は資金枯渇で『ミイラ化』する」を読んで「日本はこのままマイウェーで大丈夫だ!」と思ってしまった。女史には悪いが予想が良く外れるので安心する材料と見ている。素直に言えば思いこみが比較的きついタイプなので、何時も極端な場合と了解しながら読んでいる。

話が逸れるが、昔の紫に染めた髪はインパクトがあったが、今もされているのだろうか。2年ほど前 同じ経済学部の先生と短時間話したが、その際 何故か?女史の話題に盛り上がった記憶が鮮明に出て来る。お互いに 時代の旗手の一人であるとの認識があってのことと思う。

アメリカ合衆国が生産・金融と過去の様に強力で、ドルの価値が一定不変なら仮定は成り立つが、ドル自体が相対的に怪しいので仮定も必然的に怪しくなる。おっしゃることは理解出来るが仮定が砂上の楼閣であると考えている。女史の初夢 正夢ではないようだ。

記事

ついに正念場がやってきた。年明け早々、円安が急ピッチで進んだ。1月4日の段階で、1ドル=116円台という5年ぶりの安値を付けたのである。

今後の展開は、実に予断を許さない。円安進行の要因は、日米金利差の拡大観測である。米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が、金融大緩和モードからの最終的な脱却を急いでいる。本格的な利上げ実施への準備に入っているのである。

FRBのジェイ・パウエル議長は当初、「物価上昇は一過性だ」と言っていた。だが、いまや、「一過性」は彼の辞書の中から消えた。市場は、FRBの性急過ぎる利上げが、このところの景気拡大に水を差すことを警戒している。だが、パウエル議長の目は足元の景気より、先行きのインフレにはるかに鋭く焦点を合わせている。

米国が明確に利上げシフトに転じれば、日本は窮地に陥る。日本の金融政策は、いまだに「異次元緩和」の世界にどっぷり漬かり込んだままである。そこから動きようがない。なぜなら、日銀が異次元の世界から帰還するということは、日本でも利上げが始まることを意味する。

  (中略)

かくして日本は利上げが出来ない。だが日米金利差の拡大を放置すれば、日本から資金が流れだす。国内では金利を稼げないジャパンマネーが、日本を見捨てて出稼ぎに行ってしまう。この流れが巨大化すれば、日本経済は資金枯渇でミイラ化する。

利上げをせずにミイラ化を阻止しようとすれば、金融鎖国に踏み切るしかない。その先には、統制経済化が待っているかもしれない。ご都合主義的に異次元に出かけたりすると、こういうことになる。初夢は悪夢の日本経済だ。そして、この悪夢は正夢であるかもしれない。正月早々、物騒な話で恐縮ながら。

真逆

別に同時期のニッキンなどの経済サイトによれば、真逆のような記事が流れる。

日本銀行の2021年末の国債保有残高が08年以来、13年ぶりに前年末を下回った。日銀が1月5日に公表した営業毎旬報告で明らかとなった。コロナ禍で買い入れを急増させた国庫短期証券の大幅な減少が主な要因。残高を増やした長期国債も増加幅は縮小し、「ステルス・テーパリング(隠れた量的緩和縮小)」の姿がより鮮明になりつつある。同報告によると・・・・

真逆と言うか 浜矩子教授の現状国債に対する認識のずれも感じる。経済は相対的な要素が大きいので注意しないと条件設定・仮定がズレてしまう。

もちろんおじさんは 年金生活者。女史の夢が正夢でないことを願っている。今年はコロナが収まり良い年になるよう祈念している。

そう言えば去年は「一富士二鷹三茄子」を書き、良い初夢を切望しましたが夢を見ませんでした。今年こそはと思いましたが残念ながら・・・。毎年お酒が過ぎ過ぎ、爆睡したのが原因かも知れません。

投稿者

おじさん

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