最近 世間様を眺めていると既得権の維持に余念がないことを覚える。時代が変わりゆく中で抗う姿を見ていると、おじさんも1年前抗った方が良かったのか?自問してみたことがある。今更との思いもあるが、世間の多くの同業者はおじさんを比べて「しぶとい」との印象に残ったためである。
タイミングが丁度 年金受給出来る年齢となり、仕事確保などで円形脱毛が発生するまで 自身のストレスが大きくなっていた。ばあ様も90歳近いので、近くに居ることが必要になると見込めたのが、更に背中を押した。
そんな訳でこれ以上仕事していくのも面倒になっていた。年金とアルバイトで生活は大体できるだろうと思っていたが・・・実際 年金生活遣ってみると厳しい。
今まで仕事をしていたCADによる設計あるいは解析ソフトでの仕事も浮かんだが、受けて途中で健康的に問題が発生し易い年代になっていた。アシスタントを雇い会社運営の冗長性・幅を広げるのも面倒に思えた。今は持続化などの補助金を見ていると、運営可能だったかと思える心もある。だが借金だらけになる覚悟がいるので、もしもの時に子供に負債を残すことを考えれば、今の形で良かったとも思える。
性格なのだが自身好きなように遣っていないと、おじさんの哲学・美学と言うかポリシーに合わない。おじさんはしないけど「好きにやれば」ということである。
しかし 時代に合わせ変わるものを否定しない。変わらぬものと言うのが逆におかしいとも考えている。
でも最近は「これでは?何のために・誰のために変わるの?」と思うことが多くなった。
ガソリン
経済産業省は12/10 ガソリン価格を抑制するため、石油元売り会社などに卸価格引き下げの原資を補助する制度が整ったと発表した。来週15日以降にレギュラーガソリンの全国平均価格が1リットルあたり170円以上になった場合、1リットルあたり最大で5円分を補助する。
ハイオクや軽油、灯油、重油も対象となり、発動する基準となるのは同様にレギュラーガソリンの平均価格で、170円以上の場合に最大5円分補助する。制度は来年3月末までの時限措置とするとのことである。
元売りに価格監視と支給金の集計をさせて、流通の最上流に一時的に補助を出し、既存の税制の問題点を見直さない。価格をブレーカー出来る法律もあるのに発動させず、あくまで税額の維持を図るに行為としか思えない。現行の原油価格と外資系投資会社の記事を見ていると、年明け1月後半に波が来る気配もある。何とかこの施策で間に合いそうだと思うが、おじさん個人はダメとしか思えない。
ガソリンスタンドでの販売価格は販売会社の判断で決まる。卸価格が抑制されれば、販売価格にも反映される輸送などの価格構成の要素が高い。
元売りに昔のように価格統制をやれというにも等しく、業転物を扱ってきた安売り業者は弾かれる。
官僚の考えそうなバカな行為である。 自由競争を阻害するよな政策を打ち出して何考えているのと問いたくなる。昭和時代の護送船団方式か・・・と思ってしまう。
昭和50年代頃から、燃料会社の統廃合がされ、地方の油槽所なども整理された。日本中でJIS規格に定められた製品が流通するため、タンクローリーのマークに関わらず油槽所は共用された。極端に言えばコスモ石油のマークの付いたタンクローリーが、エネオス(日石)の油槽所で積荷して、コスモ石油のガソリンスタンドに供給する。あるいは石油荷役のマークを付けたローリーが各元売り系油槽所で積荷して適当なガソリンスタンドに運んでいた。内情をばらせば 看板に偽りありを防ぐため、プレミアムガソリンは特別に流通させるなどした。レギュラーガソリンは・・・そんなもんだ!であった。
元売りのタンクローリー配車管理上注意すべきはガソリンスタンドの受入口サイズとタンクローリーの口金付きホースそしてローリーの車体マークであった。後輩が石油荷役の車を某メーカースタンドに配車して、相手先がお客様が見たらどう思う?商品の信頼性に疑問を持たれるようなことをするなと、至極当然のお叱りを受けた。
今も同じ流れで、流れ方が変わったとは後輩から聞いたことはない。どの会社も バーター取引による流通システムのスリム化をお題目にやって現在に至るのは確実である。
元売り会社は卸価格の抑制にかかった費用を経産省に申請し、補助を受ける。経産省は販売価格を調査して価格抑制の効果を確認する。コールセンターも開設し、販売店や消費者に対応する予定と聞けば費用を出して、カルテルを勧めるようなものである。
カルテルの方向性がマイナス方向なので、マスコミ、公正取引委員会は口を出さないのか?と心配になる。どちらのの方向であれ、自由な取引を阻害する。