基本的には円安となった過去の政策・経済活動を逆転させれば、円安傾向と所得額低迷は終るとおじさんは思っている。25年前 日本一人勝ちの様相となりアメリカなどからの外圧があった。批判をかわすため、国内生産と輸出に重点を置いた経済から内需経済に転換させた。それに伴い通貨の安い中国・韓国に工場あるいは技術を移転し より安価に製品を作り、利益のみを国内に還流させた。中国などでは外貨持ち出しなどの規制から、一部の利益・技術料などしか日本に還流出来なかった。残りは中国内部での再投資に企業は資金を動かした。結果中国の経済が向上し、覇権的言動を言うようになってしまったと思う。

早期に取引先・投資先としての中国との付き合い方を変更すべきかと思う。従前の生産手段・設備を持ち込んで技術指導・ノウハウの垂れ流しのようなことを反省し、他のアセアン国家に変更する時期と思う。おじさんの同級生の何人かは中国工場での工場建設・技術指導など、会社のため以上に中国の技術向上のために尽力していた。

今から中国外に転進すれば 他国内で経済的には投資が中国とぶつかり、中国とは経済的に競合・敵対する。それも仕方がないことと思う。

今回発生したコロナに伴うサプライチェーンの寸断を防ぐためにも、国内生産と戦略的生産体制を作る時期かと思う。対立を恐れて日本が引けば・・・未来は暗い。

新経済政策の実質は 投資戦略と国内生産の強化によって、直接的外貨流入が増えれば経済はインフレ傾向が高まり、復活すると思う。正直 日本人が汗を流して働くことが大事だと思う。但し以前と違うのは重厚長大である造船業・鉄鋼業などは必要最低限度を残して、途上国に工場を移転あるいは変化させる時期でもある。

これまで通りの国内工業の形態等を見直さないでは、次の時代には進めない。そしてタガを嵌めてくるようなエネルギー政策と脱炭素キャンペーン対策などを計画し、言い出さないと日本の企業は倒れてしまう。非常に難しい方程式を解かないといけない。そこに口出して来るノイジーなマスコミ。こりゃ政治は大変と思う。

11月26日 ニューヨーク市場他にて新型変異コロナウイルス・オミクロン型で原油先物急落、円高が飛び出した。再度困った時の円高のパターンとなってしまった。まだまだ世界は不安定である。

円高は何時

産業構造の転換の最初が熊本の半導体工場建設である。国内生産回帰のため、工場の移転などが発生すると同時に自動車産業のEV化などによる工場新設・廃止などが活発にするのが基本と思います。

そんな時代の経済を引っ張る旗手は、現在のガアファ同様に新しいビジネスモデルを、若い経営者・メンバーが作れるか否かとなる。現在のトップランナーなどがそのままでは無いと思う。国内でアイデアを持って出て来る方々に期待している。

日本は江戸時代から手工業と問屋など多くの人の手を通すことで、利益を分かち合いながら生きて来た。スーパーマーケットなどの直接的な流通が現在主流になって来たが、今なお魚市場の仲買など適応できた問屋などは生き残っている。自らの状況を考え、新たな道に進むことも可能である。

人口減少など逆に捉えれば、旧来の日本型多数雇用システムが維持出来ず、生産・流通の新たな世界を開くチャンスでもある。そうなれば嫌でも、外国と比べ低いと言われる労働者生産性は向上する。

おじさんの個人的見解であるが、今から10年が転換点 即ちターニングポイントと想定している。江戸時代以前から、「満れば欠ける世の習い」 と言われるように 全てのことの変化は通過点である。

流石「白髪三千丈」の中国である。横で見ていても風呂敷を広げすぎ、収拾出来るのか疑問が沸いて来ることが多い。11月初から中国国内石炭大増産とのニュースの陰で、昨日オーストラリア石炭の輸入再開とのニュースが漏れて来た。以前書いたが、新しい流動床の石炭ボイラーなどでは石炭の粒度調整・性質などの最適化が必要である。中国で稼働する殆どの 石炭ボイラーの基本技術は日本・ドイツの技術であり、中国の自力で調整することなどは疑問がある。技術が判らないマスコミ記者が騒ぎ立てても、地道な長期間の研究によりボイラーを最適化したメーカー・技術者に勝つことは出来ない。個人的には オーストラリアが石炭を高値で売りつけて、今までの損害を取り返せ!と応援する。

更に書くが 中国での不動産バブルの終焉と銀行の未来を考えると中国国内の経済活動がどうなっていくのかと思う。日本も経験したが「銀行の自己資本率」確保で銀行の貸し剥がしなど発生し、企業活動は水を差される姿を見て来た。中国が一筋縄で立て直せるとも思わない。怖いことは 多額の貿易で自国経済を支えている中国なので、輸出相手である世界各国での経済的影響も大きく出て来る。品物が消費者市場から消えるという事態になる。言い換えればインフレ傾向が高まる。

強権的に運営されている国家をソロソロ見放しても良い時期かと思える。八方美人だけではダメである。下手に関わりが大きいと日本が 経済的余波に見舞われる。

身を捨ててとのことを武道で言われるが、捨てる勇気が身を助ける。ノイジーなマスコミに かの国々のシンパが多く また折角築き上げた市場と思い捨てられない企業も沢山ある。日本政府のかじ取りは 益々大変と考えている。

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です