石炭発電の低二酸化炭素排出技術と二酸化炭素地下貯蔵の実証は約10年前に完了している。
三菱重工により 米国の発電所で実用化に目途が立ち、石炭火力によるCO2を90%以上回収という設備を米国の火力発電所に設置した実証プラントで1年半に及ぶ試験を完了している。これが2014年の出来事であり、それから7年以上たっているがトレンドの話題にものらない。サウジアラビアなどがメタンを原料に水素を取り出し、二酸化炭素を同様に地下貯蔵することを考えている。
現在の石炭発電は地下貯蔵することなく、石炭の副燃料を加えたり熱を電力に変換しより効率化、低二酸化炭素を目指している。副燃料の選び方で、低NOX、低SOXも同時に実施でき効率的である。
人の声だけで右左と動いては本物を見つけられない。ヨーロッパはこれと言った技術が無く人々を誘導・扇動している気配である。日本人は今一度自国の技術者が作り上げていたものを評価するべきと思っている。また同時にこんな古いことを繰り返し書かないと 理解いただけないことにガッカリしている。
未だに「舶来信仰」のようなことが起きてるのを不思議に思う。
実証概要
三菱重工業とサザンカンパニーは共同で2011年6月に、CO2を回収する実証試験を開始した。さらに2012年8月からは回収したCO2を貯留する一貫処理の実証試験に取り組んできた。実証プラントでは石炭火力の排ガスを前処理する脱硫の工程から、CO2の回収・再生と圧縮・脱水、さらにパイプラインを通じて地中に貯留するまでを一貫処理することができる。
世界最大級のCO2回収能力があり、年間に15万トンのCO2を回収することが可能である。CO2の回収率は実に90%を超える。CO2を回収するための吸収液には、三菱重工業と関西電力が共同で開発した「KS-1」を採用した。KS-1は関西電力の南港発電所で実用化した技術で、CO2の回収に必要なエネルギーが少なくて済む利点がある。
CO2を回収して地中に貯留する取り組みは「CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)」と呼ばれ、特に火力発電所が排出するCO2を大気中に放出しないようにするための対策として注目を集めている(図3)。日本政府も地球温暖化対策の一環でCCSの技術開発を促進する方針だ。
大学時代の同級生が二酸化炭素を圧送するコンプレッサーに関わっていたので、良く聞いた内容である。彼も引退し、孫が生まれ本当の爺さんになったらしいが・・・世の中が時代に追い付いていないのを、どう思っているのか気に掛かる。今は千葉県のド田舎暮らし、お互い小遣いの少ない年金暮らし 会うこともままならない。