最近の出来事を見ていると手順を間違えているのではないかと思うことが多い。例えば中国の石炭火力発電急停止のようなことを平気でやる。太陽光パネルの製造には電力を必要とする。発電所を緊急停止したのでは パネルを増設して発電しようとする前にパネル生産を中断して、梯子外してどうにかしろと言う事に等しい。また他の生産活動も止まってしまう。全体を見通すような視点の不足を感じる。
日本でもEV開発は良いが 実用段階では充電に火力発電を使うことが想定される。EV開発の前に電力を化石燃料以外にしておかないといけない。化石燃料の使用においては 変わることがない。しないのであれば水素燃料などとなり、実用化の道は遠く 国民は維持費まで高価な車を買うことになる。
おじさん達は これを「てっちょ かっちょ」と方言で呼び、「互い違い」の意味と「順番が違う」場合に使う。
世の中 順番をよく考え、手順を踏みながら実行することがベストである。
手順
結果が同じであれば、あるいは成立するのであれば、多くの方は気付かないで通り過ぎる。おじさんは一応機械工学を学んだので、学生時代は原チャリのエンジン組み立てなどはした。この原チャリのエンジンと言うのが難儀な奴で、組み立て順番を適当にすると、エンジンが焼き付くなどのトラブルを起こす。小さくて高出力とする為、組み立てる順番で公差の逃げなどを、昔からの経験をもとに調整・考慮している。くれぐれも最終形が同じだからと手順を飛ばしたり、省略してはいけない。囲碁・将棋と同様と思う。
住宅ローンなども同じである。金利が低いからと頭金も多くないのにチャレンジすれば体を壊した場合、離職した場合に余裕が無くなる。こんな時は自分の持っている財産、あるいは家族の協力を得て補充したり、こだわり・タイミングなどを調整すれば良い。あるいは返済額をライフステージに合わせ調整・予備資金を持つなど計画して置くと良い。
最も良いのは自己資金を十分貯めた後、チャレンジするのが良いがそう言っていると チャンスを逃す。従ってフライング気味が当たり前である。おじさんも体験上否定しないが、長い返済の期間に借り換えなどを含み 工夫をしないようであれば、考えが足りないとしか思えない。
そうした中でも どうしてもと言う場合は、銀行・業者にアイデアを求めれば工事期間をずらしたり、優先順位などの調整・方法の工夫などのアイデアを頂けることもある。
先ずは虚心坦懐 基本は自分の強みを考えることである。
例えば 再生可能エネルギーへの転換 日本には止めてる「原発」が沢山あり、再稼働すればCO2対策になる。例えば北海道泊原発を稼働すれば、北海道に電力の心配はなくなる。電力余力を東北・関東に送れば・・・と思ってしまう。
反原発のポリシーも理解は出来るが、このために発生する無駄と時間を払うメリットがあるか否かと言うのもお考えいただきたい。短期に原発の使用をして、その間にエネルギーの切り替えを行うことを考えるべきと思う。
年寄りなので「ポリシーでは飯を食えない」と割り切り、順序を考え変えていく。貧しかったこともあるが、したいことがあれば工夫しないで手に入る人生を送ったことはない。金も無いのに 大風呂敷を広げ実行不可能とも思えるアイデアを考えた時は、ステップ状に実行できないか工夫して・・途中で挫折もしたが、夢に一歩でも近づけたことに満足してきた。
変わらないことに価値があるのではない。単純に反対しても変わらないで過ごせる。変えたい方向が分かっているならどう変えていくのか考えなければ、無駄な人生を過ごす。
これから
おじさん 中国の太陽光パネル減産あるいはアルミ・マグネシウムの減産などが世界中に響いて来ると思っている。例えばアルミニュウムは自動車エンジン、ホイールなど軽量化するために使われ、マグネシウムもアルミ材の割れやすさを防止するため一定量を添加して合金を作る。いずれも環境に配慮した車両を軽量に作る際には 欠かせない材料である。太陽光パネル製造は電力を消費し、有害物管理も大変であるので自国生産となれば生産できる国も限られてくる。
中国に世界の工場としての役割を与えすぎたため、このような事態になったように思う。以前のレアメタルの一件でも解るように、集中し過ぎれば良くないことを考える国も企業も現れる。
正直 おじさんは 中国は個人レベルと国家レベルで異なる。国家としては約束を守る国ではない。早めに彼らを外した分担体制をしっかり築いていくことが大切なことと思う。