どうもヨーロッパでは気候不順が著しい様である。先日朝のニュースでシチリアの洪水が取り上げられていた。色々な紀行番組でイタリア南部は乾燥した地中海の気候と聞いていた。おじさんの住んでる瀬戸内海同様なので大雨が降ることは滅多にない。発生すれば洪水・土砂崩れの大惨事となるのが、広島・愛媛の線状降水帯での惨事からも判る。
ヨーロッパの近況を見ていると初夏はドイツなど中北部、今回はイタリアなど南部が天候不順に巡ってきた。温暖化防止のため 太陽光発電など再生可能エネルギーを設置してきたが、天候不順により発電量は不足していたようである。今後も気候変動が予想され発電量を確保するためには更なるLNGが必要と見込まれている。ヨーロッパはLNGの不足の事態に陥って、ガムシャラに価格高騰に寄与している。
日本でも急傾斜地での太陽光発電パネルの設置で、気候変動による大雨により斜面の崩落などで多くの太陽光発電所が被害を受けた。被害を受けた場合は それなりの期間と金額を掛けないと復旧なども出来ない。温暖化防止のための復旧も急には出来そうにない。
日照が不足する場合は所定の 太陽光発電量は得られない。バッテリーなどで蓄電しても二日ほどが限界である。上手く粘り強く、気候が変わりゆく中で 自然と付き合わないといけない時代となったようである。昔同様 お天気任せに生活できるほどノンビリした時代ではない。どうすればお天気任せでない生活を維持するエネルギーを安全・安定して得るかが今後のカギである。
太陽光パネル
太陽光パネルの税法上の償却期間は17年とされている。電気屋の友人と話したが、20年程経てば効率が落ち発電はするものの量は半分だと話していた。自身が自宅に設置して体感上話しているので、実際そうなんだろうと思う。それに古いものは当初から効率が低いのも影響していると思う。
その辺りを聞いて見ていると 住宅設備と同じである。子供が育ちローンが終った家に再度リフォーム工事と同様かと思う。そんなリフォームローンを組んだりなどの資金調達は簡単な話ではない。会社と違い償却できないので 住宅設備も極力大切に長く使うことが良いと思う。
友人で最も古い太陽光パネル設置は25年物であるが、使用に耐えている様である。なお連係盤(コンディショナーと最近は呼ぶのか?)は一度交換済である。
新築などで設置を考えておられる方は、この辺りが参考になると思う。
蛇足であるが ヨーロッパで施工されているパネルは多くは 発電量・効率などは現在施工中のものに比べて効率が悪い。当然 こんなことは再生可能エネルギー推進論者は取り上げることはないと思う。
電力は昼も夜も使われる。従って24時間供給が望ましいが、太陽光発電は夜休止している。早期にEV自動車用バッテリーの劣化品などを使用して日中蓄電、夜間放電が出来る24時間稼働システムを組み上げないといけない。まだまだ 太陽光発電には資金投下・設備投資が不足している。
日本の電気料金には立憲民主党時代に再生可能エネルギーへの優遇がなされ、現在の電気料金には負担分としていくらかが徴収されている。それでも地元太陽光発電会社で立ち行かないところも出て来ている。政治が動くべきとは思うがコロナにかまけて、順調に進捗していない。使う側にも高い価格の電力を使う覚悟がいる。
天災
やはり問題となるのは天災いわゆる自然災害を受けた場合である。太陽光パネルは光を受けると発電を始める。従って破損してしまった場合も各セルは発電を止めない。
これが太陽光発電設備が災害を受けた場合の撤去のネックとなる。外そうとして感電するのである。昼間は太陽光パネルをカバーして発電を止めるか、夜間に最小の照明のもとに接続線を切っておかないといけない。
色々難儀なことがあるので インフラを整えるなら災害に強く、災害を受けた場合に対応できる人を増やさないといけない。
温暖化は徐々に身近に迫っている様である。最近本土で海蛇が見つかり、伊勢海老の北限が茨木から福島に移動したとのニュースもある。また最近の台風は台風に慣れない関東、東北に直接上陸する傾向なども近年見られる。台風の大型化も含めて気にかかることである。
今まで温暖化に対して具体的対策が不足していたのかもしれない。子供たちの未来を守るためにも一歩一歩の歩みが必要である。そしてヨーロッパ・中国の出鱈目さと日本の正確な状況を伝えるべきである。客観的に見れば日本以外は改善された状況ではない。日本と比べて再生可能エネルギーへの取り組みは見かけだけである。実質が伴っていない。二酸化炭素の排出量を年次ごとに追いかければ明らかである。
それ故 ヨーロッパを席巻する理性的でないエコロジーを呪文の様に唱える方々(若者も含む)とは一線を画す方法で進みたい。
ヨーロッパ諸国を悪く言う訳ではないが、彼らは場当たり的であると思う。例えば車のエンジンについてディーゼルエンジンをメインにして始めたが、開発しきれずエンジンの排ガステストでインチキを繰り返し、さらに環境を悪化させた。その癖マツダが基準を満たす ディーゼル エンジンを開発すると批判を再開する。歴史はあるが 理性的でない下品な国々と思う。ハイブリッドを本来は車に導入すべきであったが、プライドが許さなかったのか?今はEV単独に舵を取る。バッテリー技術がダメなので中国と組もうとするが、中国の都合で変わるので信頼はない。いずれ「Eフューエル(合成燃料)」を主張し出すと思っている。
石炭火力もCO2回収が出来る時代なのに、全否定で過去同様の過ちの歴史を繰り返す。日本の場合は 石炭ガス化複合発電のCO2排出量はほぼ石油と同じ。さらに最新技術の燃料電池方式を組み合わせたものは 石油発電以上の効率になってるわけで「石炭使ってるからCO2排出が多い」という批判は間違いである。
まあどこにでも居そうな人間なので適当に付き合えば良いと思う。基本的に彼ら ヨーロッパ諸国は性悪説で生きているのかも知れない。おじさん心が広いので、日本を化石呼ばわりした無知な方々であると笑って許してあげます!報道していた日本のマスコミ このこと知っていたのか?甚だ疑問を持つ日々である。