世間でも「祭りの後の祭り」「祭りの後の寂しさ」と言われ、祭りの後は 何かもの悲しさに溢れることが多い。

おじさんも先ほど 神社の祭りの後片づけを済ませて来た。神社の横幕を外し、社殿から神輿を格納倉に持って行き格納する。奉納旗と竿を倒して回収する。今回は準備した日と違い日曜日のため、若いのが多く出て来たのと部品外しが主なので片づけは早かった。以上でおじさんの自治会の当屋と言われる神社当番の終了である。また当屋が巡って来るのは5年後となる。

月曜日の早朝 自治会内の道路脇のゴミを拾い まとめて集積場に持参して、祭り関連行事全てが終わる。

昨年に続き太鼓台は地区内公園で虫干しを目的の展示であったので、「花」などの寄付不要となり、子供会行事のみが行われた。その為 祭りの後の寂しさもそれなりである。

祈願も家内安全とコロナ平癒をお願いした。昔の様に欲張った多重なお願いもしていない。歳とともにあっさりとしてきた。

神輿

久々に神輿をまじかで見たが、色々傷んできている。飾金具のメッキ下から緑青(ろくしょう 銅さび)が浮かび上がってきている個所もある。本体の金泥(金箔貼り付けではなく、金紛と漆の混合物)に欠けなどもあった。時代から言って10年程はそれなりに維持できるだろうと思われる。

同じようなのだが自宅の仏壇は江戸時代のものである。最近仏壇は金箔仏壇が多いが、家の仏壇は金泥である。以前修理を仏壇屋さんにお願いしたが、金物類だけ新しくすることを勧められた。今は金泥がほとんどなく、職人もいないとのことであった。金泥は本金の粉を漆と混ぜ合わせたものなので、金の使用量も多く塗りも難しいらしい。車のメタリック塗装と同じである。

神輿修理を考えると昔からのものの修理 時代の流れに逆らうことが多く難しい。丁寧に1年でも長く使うしかない。

提灯

提灯にも破れが目立つ。一応補修用紙テープにて部分補修したが後数年で用意しないといけない。平成5年とあるので、寿命と言えば寿命である。先日から提灯の発注先を探しているが、市内では提灯屋さんは閉業している。しばらく前までは美容院のご隠居さんが提灯屋さんであったので、お元気な間は美容院で修理その他を受けてくれたが、今では叶わないようである。

祭り前には 「下手すると京都などで注文したほうが安価では?」と話題に上ったことがある。

のぼり

製作は平成2年とあるので、30年が経過し色が褪せて来ている。また旗竿に通す「チチ」と言われる部分の一つに2cm程の破れがあった。これも再製作はどうかと言う意見もあるが、役員全体では否定的意見が多い。

今回の祭り準備の最中、休憩にビール飲みながら・・「子供を見ていると社殿が傷んでも修理できるような気がしない」、「経済的に難しいので宝くじでも当たらないと無理」と言うような意見が多かった。「会社員として出て行った子供が帰れるのは殆んどないのでは?」との意見が酒の席では聞こえた。

おじさん以上の世代で 就職で各地に行った方の半分以下しか 定年後帰ってきていない。同じようなものだろうと 皆思っているようである。

投稿者

おじさん

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